私には伝えたい事がある
凡庸と汎用
デザインとアート
多機能と高機能
似てるようで
全部違う
大量生産
少量生産
実用性
クリエイター
ものづくり
ハンドメイド
思いつく言葉を並べて
そしてその言葉の本来の意味を調べてみる。
そして今度は誰かの言葉を拾ってみることにしました。
とりわけ、デザインとアートの違いについて。
今はネットでなんでも検索できるから、たくさん読んだのだけど、自分の中でしっくりきたものを引用させて頂きます。
「説明が求められるのがデザイン、自由な解釈ができるのがアート 「WhyをBecauseで説明できなければならないのがデザイン」であり、「表現の意味を受け取り側の自由な解釈に委ねるのがアート」
なるほどなー。と。
でももう一声欲しいなぁ。
なんとなく、まだ霧が晴れないなぁ。。と思っていたら
アーティストの北井陽奈さんという方が発信しているコラムを発見。
引用させて頂きます。
アートとは、
「表現そのもの」のこと。
何か目的があろうとなかろうと、
作者が表現したいと思い、
形にしたものは全てアート。
デザインとは、「伝えたいことを
伝えるためのツール」
アートと違い、デザインには
問題解決などの目的がある。
目的達成に向けて物事を組み立て、
導いていく考え方のことなので、
デザインは表現ではない。
アートとデザインの違いは、
作者が作品を制作する目的にある。
作者が作者自身の表現のために
制作した作品なのか、
クライアントの目的達成のために
制作した作品なのかという点が
見極めるポイント。
アーティストに向いている人は、
自分自身が表現したいことを持っている人
さらにコラムは続くのですが
要約すると
アートは表現そのものであって
デザインは表現ではない
これがまず大前提
クライアントワークを視点に置くと
デザインが表現だと勘違いすることで起きる悲劇がある。
しかし自分の問題解決にもデザインは使える。アーティストもデザイン力を身につければ有効活用できるのだと。
いやー、とてもわかりやすい。
そしてやっと霧が晴れた感覚。
北井さんに感謝しかない。
アートって、どう受け取ってもいいってとこにずっと疑問があったんですよね。
でもこれはよく言われてる見方だと思うし、全く違ってる訳でもないんだけど、なぜか、なんとなく、腑に落ちないというか。
北井さんが、自分が表現したい事がある人がアーティストって言ってくださったのは、これだ、って思った。
とはいえ、この２つの視点って
卵が先か鶏が先か、みたいな気もしてる。
やっぱり間違ってないんだと思う。
どちらも。
同じことを表現するにしても
どう伝えるか
どの視点を切り取るかで
受ける印象って変わるってこと。
もちろん、誰が受け取るかでも、解釈は変わるのだろうけど。
こうして文字起こしですると、答えって見えてくるから不思議。
さっき私が言った言葉ですら
アートの本質みたいだねって
自分でクスッとなった。
要はこういうことなんだな。
先日instagramでこの発信もしたけど
改めてデザインとアートについて
自分のクリエイションを俯瞰して見てみると
Picture Bagってやっぱりアートだなって思った。
私には麻袋を通して伝えたい事がある。
それははっきりと自分でわかってる。
そして私はデザインを自分のために使っている。
表裏一体のあのカタチもそう。
ここにポケットが
横長のバッグ
縦長のバッグ
肩がけが
斜めがけが
などなど。。。
いろんなお声を頂く事もあります。
でもそれって私がやりたい事ではないのが正直なところで…
多くは首を縦に振れず
それは作る工程上のこととか
作れる作れないという問題でもなく
全てに理由があるんですよね。
でも店頭で通りすがりの方に言わる場面とか、なかなか一言では言えないんです。むしろぐっと言葉を飲み込んでしまう場面が多くなり、それは癖になってしまう。
もちろん、伝えたい相手とそうでない相手はいる、どういう関係になりたいかで、違いは出てくるけども。
だから、バッグ屋という立場を名乗らないという選択をしました。
作っているのはバッグかもしれないけど
麻袋を使っているのだから
それこそ凡庸でも汎用でもないというか
そういう世界を目指しているのではないんですよね。
麻袋にポジティブを
麻袋から多様性を
麻袋から人間関係を
麻袋をファッションアイテムとして位置付ける過程で、他の視点がたくさん見えてきて、それを伝えていきたいと思うようになって。
麻袋はやっぱりアートの世界の住人だったんだと確信しているし、麻袋と出会った事で、私にも伝えたい事が湧き出るようになったんですよね。
それは使いやすいバッグ
機能的なバッグ
を追いかけるのとは
全く異なる世界なんです。
なんとなく晴れない
霧がかかったような状態
以前の私なら
1人でずっと霧の中にいたと思う。
このnoteをかけた事に
自分で自分を評価したい。
偉そうだけど
でも自分を認めてあげたいと思います。
"自分軸を持つ"
昨年末、私の言葉を引き出し、腹の中を曝け出す時間をくださり、受け止めてくださった、ある経営者のご夫婦から頂いた言葉です。
思い起こせば
前から言っていたんですよね。
"私にとってものづくりは自己表現"
言葉にできない思いを
作る事で表現している
そう何度も書いてきています。
アート活動をしてきていたんだな。
胸を張って、私のアートを表現していきたいと思います。
そう思うと
私が伝えたい事
表現したことを
受け止めてくださり
ずっとそばにいてくださるお客様
ファンだよって言ってくださる皆さん
わたしのアート活動にとって
みなさんは1番の財産だなと実感します。
作り続けた事で
皆さんと出会えました。
自分を表現し続けた事で
自分の生きる道が開けました。
やっぱり
ものづくりという仕事を選んでよかったと心から思います。
私にはこれしかない。
これがやりたい事。
楽しいです。
ほんとにありがとうございます。
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