『遺書2023ーヒーラーが教える世界の秘密』

はじめに

 今またここに『遺書』の最新版をお届けしようと思います。
 最初に、前回からの変遷を辿らせて下さい。
 2007年にヒーリングを始めてからずっと、私はいわゆるスピリチュアルな事柄について外部的な知識を求めてきませんでした。それはかなり頑固な態度で、今となっては随分手間のかかることをしてきたものだと思います。私が代わりに採っていた方法は「自分で試行錯誤する」「啓示に頼る」ということの二つだけでしたから、つまり徹底的に内向的だったということです。それでも面白いことに、のちに外部的な知識に触れると、自分の把握してきたことは、どうやらそれほど「正解」から外れていない、というか、かなり良い線を行っているということが分かりました。
 この「正解」というのはスピリチュアル界隈では常識となっている大前提、すなわちエネルギー、波動、多層的なボディ(エーテル体、アストラル体など)に関することです。回り道ではあったのですが、同時にそれは最善の道であったとも思います。というのは、このようなことは知識として知るだけでは意味がないし、場合によっては、知識に囚われことであるがままの現実を見ることができなくなるという危険性を秘めていたからです。
 『遺書』では自分が手探りで掴んできた答えを皆様にもお分けするという試みをしていますが、これまでの所、毎年一回書き改めています。というのは毎年、理解が深まっていくからです。これまで随分、無用なことも書いてきましたし、今振り返ればやや見当外れなことも書いてきたと思います。しかし「大筋においては」間違っていない、という自己評価は変わっていませんので、そこはご安心下さい。毎年最新版を提供したいと考えるのは、より明快でより簡潔な、そしてより将来に対して前向きな展望のあるメッセージを伝えたいと思うからです。

 今日までの一年間は私のヒーリング人生史上、最も外部的な知識に触れる機会が多い期間となりました。中でも決定的な助けとなったのはシルバー・バーチという霊による霊言です。この霊は100年ほど前にイギリスの交霊会に出現した高次元の霊で、多くのメッセージを遺しました。その霊言集により、私は、自分がおぼろげながら掴み取ってきた答えや、自分の人生に繰り返し起きるパターン、そして自分を支配している力の原理に対する洞察を、覚者の言葉によって確認することが出来たのです。自分の膨大な体験が先行していたので、シルバー・バーチの霊言はいわば「答え合わせ」であり、その真実性を信じることは何の苦もないことでした。
 外部的な知識の補強を受けて、今回の『遺書』はこれまでの版の中で最も確信に満ちたものになると思います。同時に、私たちが何者で、何を求めているのか、何に向かってどう生きていけば良いのかを、これまでにない明るさでお伝えすることが出来ると思います。
*本文書の取り扱いについては一つ前の記事をお読み下さい。

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