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ブックカバーチャレンジ3日目

【ブックカバーチャレンジ3日目】
『ミュータント・メッセージ』/マルロ・モーガン

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著者がオーストラリアの先住民アボリジニの人々とオーストラリアの砂漠を旅するストーリー。これも中学時代に読みました。
「何も持たずに生まれ、何も持たずに死ぬ。最高に豊かな人生を、何も持たずに目撃した。」このワンフレーズが今でも心に残っています。
印象的なシーンはいくつかあるのですが、彼らは“癒やしの人”とか“歌の名人”とか、自分の得意とする事を名前とし、その集団の中で役割を担って支え合って生きていました。その役割はどんなささやかなことでも良くて、お互いを認めあって生きる姿がそこにあったように思います。
思春期の複雑な時期に、遠い異国の砂漠から大切なメッセージをキャッチしたような気がして嬉しかったのを憶えています。読了後もけっこう長い間、時々気まぐれにこの本をパッと本を開いて、そこにある言葉に耳を澄ませていました。今、手元にないのは何故だろう?不思議な存在感の本です。

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