白湯な週末。
今日は空が白い。
新しく越してきた部屋は今までより少しだけお空に近くて、窓の外ばかり眺めている。
「アレクサ、アン・サリー聞かせて」
と言ったら、青葉市子の羊のアンソニーがかかって、それがなんだかしっくりしたのでそのまま聞く。
午前中はよく珈琲を飲む。でも今日は白湯。
私はことごとく「目分量」な人間で(それが短所になったり長所になったりする)、先週、いつもなんとなく入れていた珈琲の粉末を、キッチリ計って淹れてみたらものすごく目が冴えてしまった。バキーンと音がした気がする。(今まで量がケチだったみたい)そして、いつもの2倍速でいろいろなことを考えて、人に連絡して、娘と遊んで、少しだけ凝った夕飯を作った。
でもこの間、「この元気はホンモノじゃないなあ」と薄々感じていて、今朝それをリセットすることにした。
床に寝転んで深呼吸。内臓が定位置に戻っていくのがわかる。息が倍くらいお腹に入るようになる。銅のヤカンでお湯を沸かす。水で割ってタンブラーにたっぷり淹れてごくごく飲む。
スーパーサイヤ人のシュンシュンが止む感じ。素だ。元の私。
ブロッコリーを茹でて、野菜スープを作って、娘と夫がパンを買ってくるのをなんとなく待つ。野菜触ってるとまた、癒やされるから不思議。肉を切るのとはなんか違う。
頭の回転も、呼吸も、欲する音楽もゆっくりになって、ちょっとだけ気だるい。スーパーサイヤ人だった平日の自分を思う。良かったような、不自然だったような。今のほうが楽なような、サイヤ人の方がはかどるような。
結論。
月曜日には、もう少し、薄い珈琲を淹れよう。
『おかあさんといっしょ』でいつも「みんなげんきー?おにいさんもおねえさんもげんきー!」ってやってるけど。「今日はちょっとアンニュイー!」ってのもいいかも、と思う。
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