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オウムのルサンチマン
※表紙はアトリエトモコ「ボタンインコのウェディングペア」
ボタンさんは丸っこくてカラフルで華がありますね。
鳥好きな方はご存じかと思いますが、
「オウムとインコの違いってなに?」
どちらも曲がったくちばしがエキゾチックで、足の指が「X」の形で
わが国の野生では見かけない鳥たちですね。
シンプルに、オウムには冠羽(かんう)があるが、インコにはない。と覚えておくと分かりやすいです。
・オウム
頭の上に羽根が生えている。羽根の色は単色で地味。大きい。胆のうを持っている。
・インコ
頭の上に羽根が生えていない。羽根の色はカラフルで鮮やか。小さい。胆のうを持っていない。
※例外あり
![](https://assets.st-note.com/img/1681966836643-r6ryCvazNx.jpg?width=1200)
ゴシキセイガイインコ・ムラクモインコ
![](https://assets.st-note.com/img/1681967823794-st6vXiUO83.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1681966817943-6aoRhYjWkO.jpg?width=1200)
オレンジのチークと特徴的な冠羽が人気の
オカメインコはオウムの仲間。
ほんとはオカメオウムが正しい。つまり、我が家にはオウムがいるんです。
オウムを愛でながら。今朝のある夫婦の会話(方言丸出し失礼)
![](https://assets.st-note.com/img/1681969644828-1ETh9cXbt8.jpg?width=1200)
オレンジチークはないけど立派な冠羽はちゃんとあります
「オカメの冠羽って何のためにあるんやろ。」
「何のためでもないんちゃう。ただ美しさのためさ。」
「頭の羽が生存において有利とかなかったんかな」
「かえって目立って敵に狙われやすいんちゃう。
でも、羽がカッコイイことはモテるから生存(繁殖)に有利やろ。」
「いや、それだけじゃなくてなんか生き残りに有利とか・・・」
「美こそ合理的理由。美しいからその種が残れたんやろ。」
「そういうのええから。そんなこと言ったらインコは頭の毛ないやん。」
「インコがハゲみたいに言うな。
まあ、羽の美しさではインコのほうが勝るから
インコに対するルサンチマンがオウムの冠羽なんじゃね。」
「そんなアホな(笑)」
しょうもない会話を失礼しました。
オウムがインコに嫉妬しているかはわかりませんが。
まあ、クジャクとかだとキレイなオスしかメスに選ばれないですが、
アピール方法は鳴き声とかダンスとか色々あるよね。
小鳥たちは羽の美しさもさることながら、空を優雅に舞う生き様が美しいからこそ、人は惹かれるんでしょう。
(つまり、モフモフ最高!)
オウムは色味こそ地味めですが、わびさびを感じて味わい深いです。
もちろん、カラフルなインコさんも大好物です。
(小鳥はだいたい好むところです)
しかし、冠羽。
調べてみたらコミュニケーションや威嚇にも使えているそう。
確かにうちのオウムたちも、いろんなきっかけで冠羽が上下するので感情が分かりやすいですよ。
以下Wikipediaよりの参考
冠羽(かんう)は、一部の鳥や恐竜種の頭部、頸部などに見られる特徴的な長く伸びた羽根。冠羽によって形成される冠状・房状・扇状などの毛束を羽冠という。
オウムなどの羽冠は、自由に上げたり下げたりして仲間とコミュニケーションするほか、敵に対して体を大きく見せかける防御手段に使われる。
ルサンチマン(仏: ressentiment、 (フランス語発音: [rəsɑ̃timɑ̃]) )は、弱者が敵わない強者に対して内面に抱く、「憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬」といった感情。そこから、弱い自分は「善」であり、強者は「悪」だという「価値の転倒」のこと。
※あとがき
美こそ合理的理由とか言っちゃうアブナイ奴は私です。
ある朝の夫婦の会話(村上春樹風)
「ねぇ、オウムの冠羽って何のためにあるのかな」僕はオカメインコを撫でながら言った。
「何のためでもないのよ。彼らは美しさのためだけに冠羽を持つの」別のオカメインコを肩にのせて、彼女は何でもない顔で即答した。
「頭に羽があることが生存において有利とかなかったのかな」
「かえって目立つから敵に狙われやすくなるんじゃない。それでも冠羽が素敵なことは異性にもてるだろうから子孫を残すには有利なことじゃないかしら。」
「そうかな。それだけじゃなくて何か生き残るのに有利な気がするんだけど」
「美こそ合理的な理由だと思うわ。美しさがその小鳥たちの種を存続させてきたのよ。」
「そういうのは感心しかねるね。そんなこと言ったらインコには頭の毛が生えてないから当てはまらなくなるじゃないか。」
「インコたちの頭の毛が薄いみたいに言わないでちょうだい。」
彼女はしばらくインコの頭の毛について考えているようだった。
「たしかに、羽色の美しさではインコのほうが勝るわね。鮮やかなインコに対するオウムのルサンチマンが冠羽なんじゃないかしら。」
「やれやれ」(僕は射精した)
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