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世間の定規の「正しさ」と体感に則した「心地よさ」の狭間を生きる私たちへ

骨格ボディメイクの体験をしていただくなかで
常に付きまとうのは「今までのからだの歴史」と「世間の常識で言う正しさ」

セッションした後は、とてもからだが楽になる。
その表現は人により千差万別でも共通しているのは「からだの力が抜けてリラックスしたようなスッキリ感」とか「呼吸が深く入る」とか「視野感覚が明瞭に変化する」とかとにかくその変化の度合いが幅広く、そして激しい。

ただひたすらに筋トレを続けて筋肉を鍛えてきた人は、アウターの筋肉をまさしく鎧のように纏っていて、骨格構造のバランスが整っていればその状態でも特に問題なく動けている。
そして、自慢のフォルムをさらに肥大化させることに没頭する。


そう、からだのバランスとは針の穴に糸を通すような精妙なもの。10代20代の頃の成長という名の細胞分裂がピークを超えた後、私たちのからだは錆びていくように文字通り金属が経年劣化で「酸化」していくような老化現象を起こし始める。
忘れてはいけないことがある。
筋肉を支えるのは常に「骨格」であり重力下で動くたびに、この骨格自体が重力を「衝撃緩衝」して和らげていることを。

からだのベースを失念して、ただひたすらにトレーニングをし続けた先の私たちに起こることは決まっている。
「背骨のS字カーブが崩れる」ことで、途端にさまざまな箇所に異変を感じるのだ。

骨格老化で起こるからだの異変

人はみな、必要な情報「だけ」を瞬時に取捨選択し自分に当てはめる。
なんだか最近腰が痛い。腕が上がらなくなった。肩こりが前にも増して悪化した。
その頃に丁度いいのが「歳とったからしょうがないよね」「30台後半にはみんな経験するよ」なんていう聞き心地のいい話を少し年上の誰かに言われてしまうと「そうか、自分ももう歳なんだ」なんてわかりやすく「からだはこの状態で仕方ない」という口実を得る。

整体に通う。そのあとは症状が少し軽くなる。
けれど、すぐにまた痛みが再発する。これはどうしてか。
シンプルに言えば「骨格そのものの構造が変わっていないから」の一言に尽きる。

装飾品にこだわり、基礎を無視した建築物

いくら煌びやかな装飾品を施し、壁紙を美しくしたとしても、基礎工事を怠った建築物に未来はあるか。地震が起きた時、台風など災害に遭った時にその建築物は無事でいられるのか。考えれば答えは明白だ。


だからこそ、見えないところに目を向けて欲しい。心を向けて欲しいと切に願う。
あなた自身が動くたびに支えてくれているのは、骨なのだ。
背骨のS字カーブが滑らかに重力のからだにかかる衝撃を和らげられなくなることで、腰や首や肩への負担が増し、痛みとして顕在化する。

私たちが生きる間、支え続ける骨格に目を向ける

今の「常識」では筋トレが当たり前。
ストレッチが当たり前。
その筋トレ、怪我につながっていない?ギックリ腰を引き起こしていない?
そのストレッチ、股関節の痛みにつながっていない?歩く時に引き攣れや痛みを感じていない?

今のあなたのトレーニングが、本当に自分のからだの心地よさに寄与しているか、もう一度だけ頭ごなしに「今はこれが流行っているから」ではなく「からだ自体がどう感じているか」を改めて感じてみて欲しい。

痛めつけることではなく骨の動きやすいようにからだを解放していくことも、ぜひあなたのからだのメンテナンスに取り入れて。
からだの心地よさは、人生の心地よさに通じているから。



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