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サービスを考えたきっかけと願い

コロナ禍と祖母

このサービスを考えたきっかけは、新型コロナウイルスの流行です。

私の母方の祖母は東京に住んでいます。
新型コロナウイルスが流行する直前に祖父がなくなり、祖母は1人暮らしになりました。
母は一人っ子なので、寂しがる祖母を心配して毎週末のように東京へ様子を見に言っていたのですが、新型コロナウイルスの流行で県をまたいだ移動が制限され、それもできなくなりました。

せめてテレビ電話で顔が見れたらと思ったのですが、ショートメールがやっとな祖母に、ZoomやLINE電話なんてとても使いこなせませんでした。
何度も電話でやり方を説明したのですがわからず、パソコンやスマホに強い友人もいなかったようで、結局電話代を気にしながらも電話をしていました。

テレビ電話のセッティングや、電球交換、郵便物の確認など「ちょっとしたこと」をお願いできるところがないだろうか、そんな風に感じていたコロナ禍。
ある日、母が毎年「母の日」に祖母にお花を送っていたことを思い出しました。
そしてお花を喜んでいた祖母の姿も浮かびました。
私もお花が大好きで[花]×[見守りお手伝いサービス]のかけ合わせがあれば素敵だな~と思いこのサービスを思いつきました。

コロナだけでなく、様々な事情で帰省できない方がいらっしゃると思います。

両親と離れて暮らすということ

東京から山梨県へ移住した母も、結婚を機に実家を出た私自身も、自分自身の人生を送るための選択をしましたが、本心では”両親が心配”です。
けがをせず元気にしているか、寂しくしていないか、困っていることはないか、など心配事はつきません。
本来ならば、お子様が帰省できるのが一番です。

アトリエアトリが実施したアンケートでも、帰省に対する気持ちという設問で、一番回答数が多かったのは「喜んでくれていると感じる」でした。
また、両親と県をまたいで居住している方は帰省頻度が1年に1度程度またはそれ以下の人が46 %を締めています(両親と同県内に居住の方は0%)。
そして、離れて暮らしていると帰省に対して「仕事が忙しく休みが取れない」「連休が取れない」「交通費などの費用」「どう接すればよいかわからない」というハードルを感じていることがわかりました。

離れているとどうしても帰省へのハードルは高くなり、コミュニケーションも希薄になるのではないでしょうか。

しかしながら、時間や距離、現在のような社会状況で、なかなか実家に帰れない人はとても多いのではないかと思います。
また、高齢者の方も”子供には迷惑をかけたくない”、”子供には自分の人生を送って欲しい”という優しい理由から、素直に頼ることができないと思います。介護/医療ではサービス範囲外になってしまうような困りごと、ちょっと助けてほしいいこと、話し相手を必要としていても、どこに頼めばよいかわからず我慢している例が多くあります。

アトリエアトリの目指すもの

少子高齢化や核家族化などの社会問題がいわれて久しいですが、山梨県も例外ではありません。
私のふるさとである山梨県笛吹市芦川町は”限界集落”といわれ、高齢化が目に見えるスピードで進み、働く場所を求めて引っ越していく若者の姿を身近に見てきました。

SDGsの目標のなかに[③すべての人に健康と福祉を]という目標があります。
このサービスを通して、高齢者のQORの向上、心身の健康の維持、介護/医療ではカバーしきれないお困りごとの援助を実現し、少しではありますが、この目標に寄与することができると考えています。

ふるさとのような”限界集落”に住んでいたとしても、ご家族が近くにいられない時間が多くても…
楽しみやワクワクする時間をもって過ごしてほしい!
お花や人の持つ温かさを感じてほしい!
そんな願いを込めてサービスを展開しております。

私の母にも使いたい!私がおばあちゃんになっても使ってほしい!
そんなサービス運営を目指しています。

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