アトリエ8845

創業83年、財布・バッグ・革製品のメーカー林吾が手がける修理・リメイク専門店"…

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創業83年、財布・バッグ・革製品のメーカー林吾が手がける修理・リメイク専門店"アトリエ8845"

最近の記事

オーダーイベント 開催報告&告知

あっという間に2024年も半分過ぎてしまいましたね。 残りの半分も充実させていきましょう! Atelier8845では、去る5月に阪急百貨店にてAtelier MUGUETとAtelier8845のオーダーイベントを開催しました。 後半には、今後のイベント告知もありますのでお楽しみに! 先日のイベントでは、普段アトリエで承っている「フルオーダーメイド」、「パターンオーダーメイド」と共に、「アトリエ ミュゲ」のオーダー会も開催しました。簡単にそれぞれをご紹介します。

    • がま口財布の金具交換

      早くも6月に入り、そろそろ梅雨入り…? その割に朝晩は冷えるので、 衣替えをしてもなにか一つ羽織りたくなる今日この頃。 (唐突ですが) 今回はがま口財布のお修理をご紹介します。 時代はキャッシュレスが進んでいますが、 まだまだ小銭が必要になる機会も多くありますよね? そして小銭以外にもカードや小物なども 収納できちゃうミニ財布は 小さめのバッグを使用する時にも大活躍♪ レトロな雰囲気も漂うこちらのお財布! 周りの飾り紐がより素敵な雰囲気を醸し出していますが

      • 革ジャケット

        いよいよ6月です。 装いも変化し、梅雨入り前に衣替えを終わらせる方も多いのではないでしょうか? 大切なアイテムはしっかりケアして、来シーズンに備えたいものです。 今回は、そんなアイテムの一つ、秋・冬と大活躍した「革ジャン」のお修理事例をご紹介します。 革衣類のオフシーズンは、メンテナンスにもってこいの期間。 そのままクローゼットに仕舞ってしまうのは勿体ないですよ! アトリエ8845では、以下の施術をご用意しております。 ✔ほつれ・穴あき補修 悪化すると大掛かりなお修理

        • ショルダー新規作製

          今回はショルダー新規作製のお修理をご紹介します。 両手が空くのでおでかけ時などにも使いやすく 幅広い世代から人気のショルダーバッグ セカンドバッグやクラッチバッグなど 元はショルダーのなかったバッグにも つけ根とショルダーを取り付けることで よりカジュアルにご使用いただけるようになります。 ショルダーは取り外しの有無などでも仕様が異なりますが、 今回こちらのセカンドバッグにお取り付けするショルダーは、 取り外し“なし”、長さ調節“なし”、の仕様です。 つけ根

        オーダーイベント 開催報告&告知

          持ち手交換 

          今回は、持ち手交換のお修理をご紹介いたします。 持ち手はバッグの中で一番触れる場所で、手の水分や油分が付きやすい部分です。 使い込んでいくと、それらがどうしても蓄積されていってしまいます。 また、力の加わる部分でもあるので、付け根などが切れてしまったり、革や中の芯が伸びてしまったりしてきます。 この度、長年ご愛用されてきたヘビ革のバッグがAtelier8845にやってきました。 今回は、各工程の作業風景もご紹介してまいります。 職人の手元をクローズアップ!で

          Gucci トートバッグ 破れ補修

          今回は破れてしまった革バッグのお修理をご紹介いたします。 Atelier8845では、 ブランドを問わず、 ご依頼が多いお修理が革破れ部分の補修です。 特に底部分は擦れることが多く、 四隅ともに穴が開いてしまった…なんてこともしばしば。 でも上から革で補修すると見た目がちょっと… そういった時には、底部分を数センチカットして 再度底部分を作り直す、底上げのお修理はいかがでしょうか。 破れの範囲に合わせてカットするので、その分高さは短くなりますが、 見た目

          Gucci トートバッグ 破れ補修

          Gucci ミニボストンバッグ 内装交換

          今回は内装交換のお修理をご紹介いたします。 オールドグッチのミニボストンバッグのお修理です。 Atelier8845では、しばしば承っているお修理内容です。 経年によって、内装が粉っぽくなったり、べたついたりすることがあるかと思います。 また、ご使用状況によっては、ボールペンインクなどが付いてしまうこともありますよね。 バッグとしては長く使えるのに、、、 そういった時に内装を新規のものに交換するお修理が役立ちます。 Atelier8845では人工の絹のような

          Gucci ミニボストンバッグ 内装交換

          Part4 革の性質・牛革②それぞれの革の性質

          第四回は、革の性質・牛革②それぞれの革の性質について、です。 前回のブログ(Part3 革の性質・牛革① 牛革とは)で、 牛革は革の中で最も利用度が高く 様々な条件で革が分類されているのが特徴的とお話ししました。 今回はそんな牛革の分類された、それぞれの革の性質についてお話しします。 牛革は大きく分けて2つ、成牛革と中〜子牛革に分かれます。 その2つの中でもさらに分類がされていきます。 成牛革 生後2年以上経った牛の革です。一般的に牛革といえばこちら

          Part4 革の性質・牛革②それぞれの革の性質

          Part3 革の性質・牛革① 牛革とは

          第三回目は、革の性質・牛革① 牛革についてです。 革製品を作る際、どのようなことに注目して革を選ぶのでしょうか。 革は一枚ずつ取引されます。 その為、製品作りにおいては革の性質を見る必要があります。 キメの細かさや、艶、ハリなど人間の肌と同じように革にも違いがあり、 それら革の性質は原皮によって変わります。 原皮は動物の種類だけでなく大きさでも変わり、 使う部位によっても性質は違います。 ここでは牛革を主に例にしながら、革の性質の違いをお話していきます。

          Part3 革の性質・牛革① 牛革とは

          Part2 革になる動物

          第二回目は、革になる動物についてです。 世の中にたくさんの動物がいる中、 何を基準に革となる動物は選ばれているのでしょうか。 革に利用されているのは、主に脊椎動物です。 (哺乳類、爬虫類、鳥類、魚類、両生類など) 脊椎は動物の身体を支える役割を持っています。 その為、脊椎をもつ脊椎動物の皮は身体が重力によって垂れ下がるのを防ぐことができ、 皮自体が身体を支える必要がないことから、柔らかく伸縮性があります。 対して、無脊椎動物(甲殻類、昆虫など)は甲羅や貝、殻な

          Part2 革になる動物

          Part1 革の歴史

          こんにちは Atelier8845では、革製品のお修理、リメイク、オーダーメイドを承っております。 役立つ革の知識、革製品についてこれから数回にわたって お話をしていきたいと思います。 第一回目は、革の歴史についてです。 〈皮革は人の暮らしの副産物〉 人類の祖先は食料用に動物を捕らえて生活していた中、 その食料として消費した副産物として皮や毛皮がありました。 それらを何かに使えないかと思ったのでしょう。 衣服や履物、道具や住まいの一部など様々

          Part1 革の歴史