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全体最適のための視点 ~広げる? 変える?~

こんにちは! あたたけ です。

この時期になりますと、『来年度はどうする?』という話題が具体的になってきます(やっぱり日本では4月はじまりが主流ですから)。
で、毎年?『メンバー間の思惑のズレ』で方針がなかなかまとまらず、ストレスフルになってくるんですけどね。

さて、この『思惑のズレ』の大きな原因が、『どのレベルでの最適を目指すのか』がズレていることかなぁと、毎年思っています。
『全体最適・部分最適(・自分最適)』のどこを目指すのか、ということですね。

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役割権限が大きくなるほど、役職が上がるほど、組織への影響が大きくなるほど、全体最適の視点を持つのが望まれるのは言うまでもありませんね。

方針や目標設定の理想は当然、『自分の成果が部門の成果、部門の成果が会社の成果に繋がる』なんですけど、なかなかそんなにうまく行かないのが現状です。ドラマなんかでよく見る『個人/部門間での足の引っ張り合い』というやつですが、まぁ、現実にも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。

さらに、あたたけのような品質管理部門の場合、直接は売上に関わらない部門(間接部門)であるため、余計に『部門の成果が会社の成果に繋がっているか、自分たちでもわからない』という状況になりやすい気がします。

さらにさらに、『品質管理』『食品安全』という仕事の性質上、『リスク/改善点の洗い出し』が主業務になりがちで、『ダメ出しするのがエライ』という華麗な勘違いに繋がるんですよね。。。。。

さて、品質管理や食品安全の部門目標として『事故ゼロ』『苦情削減』というをよく見かけますが、部分最適の視点だけだと、これをそのまま文字通り読んでしまう気がします。
少し考えると、これらの目標の前に、『会社としての売上・利益を確保した上で』というのがつくのは当然なんですが、それに気づかない(もしくは気づかないフリをする)人がけっこういるんですよね。
事故ゼロになるなら、売上はゼロで良いのか?って問いたい!

『自分の成果を明確に示したい』という気持ちはわかります。が、自分の成果が会社の成果に結びついていないと、結局は評価されないんですよね。

こうやって考えていくと、間接部門というのは、直接部門の支援(≠指摘・評価・批判)が仕事と理解し、役職に関わらず全体最適の視点を持つ必要があるんでしょうね。

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※イラストは流通関連の内容ですが、他の業種であっても、『直接売上・利益に関わる部門を中心に考える』というのは当たり前のことです。


で、あたたけもエラソーに、『視野を広く持ちなさい!』みたいな話をすることがあります。
理屈としてはそんなに間違ってないはずなので、だいたいは『わかりました』みたいな反応なのですが、実際には『全体最適に繋がらない部分最適(自分最適)』から変わらずに仕事をしてしまっている人がけっこうな割合でいます。

指導する側の能力がダメというのは置いといて、何でダメなんだろうなぁと考えてみて気づいたのが、『視野を広く持っても、部分最適優位の人の考え方は変わらない』ってことです。

部分最適優位の考え方をする人って、言い方は悪いですが、『自分中心でしかモノゴトを見れないから、部分最適優位になっている』のかなと思います。
なので、いくら視野を広げようとしても、自分中心の考え方(部分最適、自分最適)からは変わらないんですよね。
結果として、『自分の考え方を補強する知識が増え、さらに部分最適になっていく』という悪循環に陥っていると感じます。
もしかしたら、考え方やモノの見方ではなく、『他人への共感力』の問題なのかなぁという気もします。

そういう人には、小学校の道徳じゃありませんが、『相手(直接部門)の立場に立って考える』『視点を変えて考える』というような話をしないとダメなのかなぁと気づいた今日この頃です。

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この理屈が正しかったのかは、しばらく経った後、あたたけの愚痴か自慢話として投稿されることになるでしょう。


ではでは。
今回はこの辺りで!

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