8月21日 晴れ @真鶴
三崎を朝9時に出て、、真鶴に着いたのは11時半。
お盆は明けてもまだ夏休みの空気が漂う134号線。
今日はアタシ社メンバーの編集者、瀬木さんを乗せて真鶴に向かっていた。
車中でひとりのときは相変わらず「コテンラジオ」を聞いているが、助手席に人が座っているときは、ずっと会話をしている。それが車ってもんだ。
流れていく車窓の風景の中、座っている人との会話はなぜか重要な話をすることが多い。
車の中の会話は、なんだか大切な話をするために設計されているような感じがする。新しい企画も、これからの未来も、今抱えている課題も、大切な話は車の中から生まれてきた覚えがあるなあ。
妻の加代子と瀬木さんと真鶴に来たのは久しぶりだ。
そうそう、4年ぶりの髪とアタシの制作が動き出して、みんなで真鶴に来たのだ。
前号のNY特集のときは花暮美容室も本と美容室もまだ始まっていなくて、自分でつくった大切なサロンの話を次号の髪とアタシでしたいと思っている。
20年くらい美容界にいて、自分がサロン経営をするなんて思ってもいなかったけど、やっぱり自分は髪が好きで、「サロン」という空間、営みが本当に好きなんだなあ、と思う。
今日は菅沼くんが真鶴に出張美容師をしている日で、真鶴店の店主、さきちゃんと一緒に働く日。
2人でサロンを切り盛りしているのを見るのがなんとも好きだ。
三崎と真鶴。どちらも神奈川の小さな港町で働く美容師が、同じ原宿のまちからローカルに来て働き始めた。ぼくが美容師を志した20年前からすれば、考えられないローカルシフトが起きている。
好きな仕事を、好きな場所で、好きな音楽をかけながら大好きな人たちの髪を切る。
ぼくが美容師をしていたときに夢見ていた働き方。
そんな新しい美容師の働き方を、これからもローカルで作っていきたい。
また改めて公表させていただきますが、来年の4月に山口県萩市で「本と美容室 萩店」をはじめます。
あっと驚く空間で、いよいよ神奈川を飛び出して。