見出し画像

新しいカテイカとは

「新しいカテイカ」は、これからの時代の家事を考えるプロジェクトです。

昭和期の「家庭科」は、専業主婦が多かった時代のもので、男性は授業にすらありませんでした。そして、家庭で主婦たちはとてもていねいに家事を行っていました。でも、今は働きながら家庭を持つ女性が、専業主婦より多数派の時代です。シングルも増え、家を切り盛りする人は主婦だけではなくなりました。

それなのにいまだに家事は旧態依然としています。多くの女性たちはフルタイムの仕事を終えた後にほとんどの家事を行っているにもかかわらず、専業主婦のように毎日ていねいな家事をするべきではないか、という義務感に縛られています。また、これまで家事を主婦に任せきりにしてきた男性たちは、家事や育児にどう参加していいかがわからず、それが家族内のわだかまりになってしまうケースも多々あります。

単に、男女が平等であるべきだ、と言いたいのではありません。各家庭の考え方はそれぞれで、働き方や家事のやり方、分担のしかたも自由であったほうが気持ちよく暮らせるのに、それがいまだ社会規範に縛られていることの、無意味さを問いたいのです。
そして、家事を自分たちのサイズに合ったものにしたいと考えています。家事はいまや、誰にとってもやりたくないもの、誰かに押し付けたいものになってしまっています。でも、家事は決して生活の枷ではありません。生きる喜びと自尊心を自分たちの手に取り戻す、とても有効な手段なのです。

ほんとうの課題は、女性も、男性も、大人も、子供も、みなが一様に、自分の人生のハンドルを握ることの手応えと納得感、歓びを感じられるようになること。
そのために、もっと自由に、そしてほんとうに心地よい暮らしを整えていくための家事を考える。それが「新しいカテイカ」の役割です。

立ち上げメンバーは、作家・生活史研究家の阿古真理、スープ作家の有賀薫、レシピ文化研究家で台湾料理を得意とする伊藤尚子の三人です。それぞれの活動の中で「新しいカテイカ」の課題に取り組んでいます。

私たちと一緒に、新しい家事について、考えてみませんか。

※このアカウントは、『新しいカテイカ』公式ページです。事務局的な存在として広報を掲載していきます。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?