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あしたのチームが目指す未来とは

「人事評価制度の構築・クラウド化で人と組織の成長を支援する」を事業テーマに掲げるあしたのチーム。サービスを通じて「採用」「育成」「評価」「労務」など様々な経営課題を解決しています。

2008年の創業以来、HR Tech市場を開拓してきた私たちは、中小・ベンチャー企業を中心に製品シェアを拡大し、現在の導入企業数は4,000社を超えています。14期目となる2022年2月の決算では、過去最高益を達成しました。

創業間もない頃からボードメンバーとしてクラウドサービスの立ち上げに携わり、2020年11月に社長に就任した赤羽は「ここに至るまでに、数々の試練があった」と振り返ります。

今回のインタビューでは、これまでの当社の歴史と、新体制で事業成長を加速させている現在、そして今後の展望について、代表取締役社長CEOの赤羽に詳しく聞きました。

なぜ人事評価制度は形骸化するのか。根本から課題解決を目指すBPaaS事業の開発

代表取締役社長CEO 赤羽

──まずはあしたのチームの事業について教えてください。

私たちは中小・ベンチャー企業に対し、人事評価制度の構築・運用支援を主軸に展開する会社です。サービスの特徴は、人事コンサルティングと人事評価クラウド、BPOの掛け合わせによるBPaaS(Business Process as a Service)であること。

つまりソフトウェアやツールの導入支援に留まらず、解決すべき組織の問題や業務課題を抽出し、理想のプロセスをデザインする。さらには実際の運用までを支援することが当社の事業領域になります。

あしたのチームのBPaaSは、私自身がこれまでのキャリアで追求してきた「本当の意味で人事の問題を解決する」事業として作り上げてきました。

──これまでどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?

私がパッケージソフトウェアメーカーに新卒で入社したのは1997年のこと。エンジニアとして5年ほど働いたのですが、その中で「上流フェーズの課題をシステムやツールだけで本当に解決できるのだろうか?」と考えるようになりました。

そこで次の転職先に選んだのが、事業開発や組織改革の支援をするコンサルティングファームです。そこには12年ほど在籍したのですが、今度は3ヶ月や半年といったプロジェクト型の仕事の仕方に課題を感じるように。

仕組み作りには貢献できるものの、プロジェクトが終わるたびに支援の場を離れなくてはならないことに不完全燃焼感があったんです。

──そこから、どのようにHR領域のサービスに興味を持ったのでしょうか?

様々な仕事を通して経験を重ねる中で、社会全体についての課題感も持つようになりました。それが「日本の企業における人事制度の在り方」でした。

日本の企業が生産性の低さで伸び悩む原因は、年功序列などの人事制度が依然として残り、実績のある人やポテンシャルの高い人が「適切に評価されない」ことにあると私は考えています。

中小企業が99.7%を占める日本では、人事制度がきちんと整備されていない企業のほうが多い状況です。仮にコンサルタントを入れて仕組みを作ったとしても、専任の人事がいなければ形骸化してしまいます。解決のためには、人事評価制度を作るコンサルティングだけでも、クラウドのプラットフォームだけでも足りません。

クライアントごとに人事制度を再構築し、実際の運用までをやりきれる、そんなビジネスモデルを構築する方法はないだろうか──。

この構想を実現するため、「あしたのチーム」の常勤取締役に就任したのが2014年です。創業社長とは昔からの友人だった縁で、立ち上げ間もない2009年から非常勤の社外取締役として参画していたのですが、フルコミットになったのは8年前からですね。

創業期に掲げた理念が、今も原動力に

──ビジョン・ミッション・バリューについて教えてください。

私が代表取締役社長CEOに就任した翌年の2021年、ビジョン・ミッション・バリューを刷新しました。元になったのは、創業期から変わらない経営理念です。

この理念を踏まえ【誰もが “ワクワク” 働ける世界を創る。】というビジョンを策定しました。そして、その実現の指針となるミッションでは【成長に繋がる目標とオープン&フェアな評価を人とテクノロジーの力で実現する】というメッセージを掲げています。

現時点で私たちが社会的な役割を果たせるのは、人事制度のコンサルティングと人事評価クラウドの提供および人事評価制度の運用支援なので、事業も人事評価に特化しています。

頑張っても頑張らなくても給与が同じなのではなく、頑張った分だけきちんと評価されるように。評価制度を正しく運用することにより、個人の力と組織の力を最大化できるように。あしたのチームの「人とテクノロジーの力」でそんな未来を実現できれば、もっと働く人たちのワクワクが創造できると考えています。

とはいえ、今ある人事評価サービスの提供だけに縛られる必要はまったくありません。世の中の人たちがワクワク働けるようになるのであれば、将来的にはどんな事業をやってもいいと思っているんです。

大切なのは「それ、ワクワクする?」という問いです。私たちの日々の挑戦により、世の中の働く人たちの努力や挑戦が報われる世界にする。それが私たちのビジョンです。

また、私たちが大切にしている5つのバリューについても熱い想いがあるのですが、その前に私たちの「変革の歴史」をお伝えしましょう。それが結果的に、バリューのより深い理解に繋がると思います。

あしたのチーム、変革の歴史

──「変革の歴史」とはどういうものでしょうか。

2014年、創業社長に誘われる形であしたのチームに入社したときに、私から1つだけ条件を提示しました。当時の売上の9割を占めていた人材紹介と求人広告の事業を止め、BPaaS事業にコミットさせてほしいという内容です。

システム会社とコンサルティングファームを経歴に持つ私から見て、その道が後発でIPOを目指すための唯一の勝機だと確信していたからです。その後は、私がCFOとして資金調達を行い、採用も進め、システムも内製化しました。

事業のピボットの結果、入社時の7期こそ赤字だったものの、8期以降は順調で、入社前に1億円だった売上は、3億円、7億円、14億円、25億円と売上を伸ばしていきました。

ところが、常に売上を倍にするために仕掛けた先行投資と拡大戦略が裏目に出て、あしたのチームの業績は大きく崩れることに。コロナ禍と重なったこともあって苦労の時期は続き、2020年度には通期で11億円もの赤字を出してしまったのです。

しかし、危機はチャンスでもあります。そこから約1年間をかけて、オフィス数の縮小や管理費削減の徹底、組織体制の変更など多くの構造改革を実行し、あしたのチームは大変革を遂げました。

その構造改革の中で、特に重視したことの1つが「社員として、また組織として私たちはどう在るべきか」を示す「バリュー」の見直しだったのです。

2021年2月に決定したこの5つのバリューは、並び順にも大きな意味があります。第一に顧客中心の考え方があり、そこから自覚と責任・自ら動くこと、真摯であること、仲間を信じ任せること、と続きます。

そして5つめには「利他の精神を持ちながら、自分自身も楽しむ」働き方を示したバリューがあります。自分たちがワクワクと働けていないのに、それを社会で実現させるのはおかしな話ですからね。

社員にはことあるごとに「迷った時は、このバリューに立ち返ってほしい」と伝えています。

ビジョン実現に向け挑戦する「第二創業期」

──あしたのチームは今、新たなフェーズに入ったところなんですね。

そうですね。思いきった改革が功を奏し、2021年度は7月に単月黒字を出し、10月からは黒字転換。2022年2月の決算では、14期目にして過去最高益を出すことができました。

今、社員には「全員が第二創業期メンバーだ」と伝えています。BPaaS事業の大きな成長が見込めるため、採用活動も再開しました。「誰もが “ワクワク” 働ける世界を創る。」というビジョンの達成に向けて、新規事業への投資計画も進行中です。

──今後さらにアクセルを踏み、お客様にとって本当に価値あるサービスを提供するために個々の社員に必要なことは何でしょうか?

上述のバリュー以外に、意識すべき大切なマインドが2つあると考えています。

1つは指示待ちではなく、能動的に提案し、自分で考えて判断する「自律自走」の精神。そして2つめが「継続的な学習」の姿勢です。

私たちは、製品やサービスの導入を検討いただく際、企業のトップの方と直接対話することが非常に多いんですね。経営層の方々に信頼されるには、にわかの知識で軽々しく仕事はできません。クライアント企業で働く方々の人生を左右する仕事である以上、年齢に関係なく学び続け、自ら考え、提案できることが重要になるのです。

私たちのこういったカルチャーに共感してくれる方々と一緒に、これからのあしたのチームを、そしてHR Techの未来を作っていけたらと思っています。

取材協力:CASTER BIZ recruiting

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