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#3.01|凸凹兄弟の新たなページ

2月の末にとある地域活性化会議に顔を出してからの2ヶ月は、怒涛&頭の回路が入れ替わるくらいの日々だった。

「2年後の100周年に向けた会議だから」というのでのこのこ出かけていったら、なんと1ヶ月後にはイベントをやるという。それからはチラシ作りや展示の準備、取材対応などに追われ気がついたら地元紙に3回も登場することに。

我が家は農家なのでこの時期は農閑期。基本ゆったりとした時間が流れている筈なのだが、今年はその中でも長男(2浪)の最後の受験、次男の進級のかかった診断のための受診と、落ちつかなった。

結果は長男全敗(第一志望の願書を出しそびれて無謀な2校のみ、この時点で玉砕)、次男=学校に配慮した病院の診断で、通常半年かかる診断書を2ヶ月(予約から3ヶ月)でGET。

次男は「MSPA(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD)」という大人のための特性の程度と要支援度の評価尺度を測る検査を受けていて、新たな指導が得られると思って期待していたのだけれど、1〜2ヶ月では出せないのだそうで、カウンセラーからのアドヴァイスも目新しいことは皆無。

「こんなことのために通ったのではない」と詰め寄ったら、今度は「地域医療福祉連携室」という肩書きの入った人が出て来て、「就職にお困りならハローワークへ」なんて驚きの指導をする。就業支援訓練があるのだそうだが、それ高2が行くところ?

医者の指導と支援なんてこんなものなのだと呆れ&諦めて、帰ると速攻「LITALICO発達ナビ」の全国リモート勉強会に申し込んだ。当事者が100人余りZoomで繋がって、こちらの方がよほど得るものがあった。

学生までは手帳の交付に難色を示す医師が多いのだけれど、卒業して就職の段階(実際に困る)になるとあっさり交付されるとか、ナマな話題が多かった。

学校へは私は行けなかったのだが、面談には何人もの先生が同席して、諸手を挙げて「配慮が必要」と書かれた診断書を歓迎してくれたそうだ。そうして次男は今、無事ではないが2年生に進級できている。

力及ばなかった長男

そして後がないのに2校しか受けなかった長男は、気づいたら行けるところがどこにもなかった。自身3浪した旦那は、本人が希望すれば3浪もあり、「もったいない」とまで思っていたようだが、本人にはすでに気力が残っていなかった。

私はというと、2月の中旬私大がダメだった時点で、次の手を調べていて、本人にもそれとなく知らせていたが、本人それどころではなく覚えてはいなかった。今は美術系大学の短大&夜間がなくなっていて、選べる進路は限られていたが、唯一都内で通信制の4年生大学があり、卒業すれば通常学部と同じ学士が貰えるという。(しかも入学試験がない!)

頑張れば2・3年次に編入試験(比較にならないほど狭き門だが)もあって、地方の系列短大から4大に編入した姉同様、それなりの学歴もつく。姉はちょうどコロナ禍にあたってほとんど大学に通っておらず、通信のため学費も国立並みに安い。

「本人に決めさせろ」という旦那の忠告を守って、お彼岸に従兄弟家族が来て顔を揃えた時に「そこでいいじゃ〜ん!」と言わせ、今無事に入学に至っている。

***

その間確定申告があり、イベントがあり、仕事で請け負った選挙のWeb制作があり、気づいたら2ヶ月が経っていて、はやGWが目前なのであった。

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