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メモの魔力(前田裕二氏著)を読んで

最近読んだ本の中で行動が変わったと言う点でNO1の影響力があった本です。

読み終えて3日ほどですが、すでにメモの効果を実感しています。

もっとも効果があったのが、上司との人間関係の変化です。

今うちの会社では一部在宅勤務が始まっています。ルールでは始業時間の9時には在宅勤務者は一度会社に電話を入れることになっています。

上司からは9時に一斉に数人から電話があっても一度に対応できず困るという話がありました。

以前の私なら「そうなんだ、確かに困るな」という程度で考え、でも会社のルールだからと9時に電話をかけていました。

おそらくそのまま行動していたら、なかなか電話がつながらず、9時10分、15分になってようやく業務開始の連絡が取れていたということになっていたと思います。

しかしこの本を読んでいたことで、問題の発見力、解決力が上がっていたのか、

事実→9時に電話をする。一斉に電話が来ると対応できない。

抽象→電話をする目的はなにか (寝坊していないか、在宅勤務という慣れない状況の中困ったことはないかという心配してくれている、声の調子を聞くことでコミュニケーションをとっている)というような目的に目が行くようになりました。

結果としての行動、転用→9時ではなく8時45分に電話することで上司と落ち着いて話ができ、混み合う時間を外してくれてありがとうという言葉をもらえました。

上司が1と言ったら10を理解して行動しろというような話は、これまで私は全然うまくできませんでした。

たとえお客様と話す時に困るよと言われても、自分から媚びるような態度は取りたくないという思いがありました。

しかし今回の件は些細なことですが、自分から現在起こっている事象をとらえ、抽象的な思考に置き換え、さらに実際の行動に移すことで、苦手な人とでもある程度問題なく行動できたと思います。

やらされ感というのが自分にとっては足を止めてしまい、物事が上達できない原因の一つなんだなあと気づきました。

他にも、事象→バスケが得意だったのはなぜかと考えたときに、

抽象→シュートをする際の腕の形、ディフェンスの際の姿勢、ドリブルの強さなど細部に目が行っていた。→細部に注目するとうまくいく。

転用→問題を細分化してとらえることでうまくいく。

というような気付きが得れました。

問題を細分化して考えるというのは、問題解決の手法として代表的なものになります。

しかし自身の経験の中で具体的事象→抽象的思考、または抽象的思考→具体的事象と行き来していると、本当にこの手法は有効なんだということが腹落ちしていく感覚があります。

もしくは転用→得意なこと、できることがわからないと言う人には、細部を考えることができることを見つけたらと言うアドバイスができる、と言うような活用もできると思います。

どんな事象、疑問でもなんとかそこから抽象的な要素を取り出そうと、うんうん考えると何かしらの答えが出てくるのもまた楽しいものです。

メモの魔力をまだまだ引き出していきたいと思います。

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