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集団遊びを通して、『競争』でなく『協調』を。

保育士育休中で、3歳と1歳の息子の母ちゃんをしています。

きょうはこちらを読んで。


みなさんも椅子取りゲームって子どもの頃にやったことありますよね?
私も年中年長組の担任の時には室内の集団遊びとして取り入れていました。

10人で9個のイスの周りを歩き、音楽が止まったらイスに座る。
1人は座れないのでゲームから抜けます。
そのイスを一つずつ減らしていって、最後まで残った子が勝ちというもの。

初めの方に抜けてしまった子たちには、「応援してあげてね〜」「誰が勝つと思う?」など、抜けた子たちも最後までゲームに参加できるようにと声をかけていました。
でもやっぱり残っていなければなかなかゲームの当事者としては楽しめませんよね。

そしてのんびりした子、優しい子はいつも早めに抜けてしまい、毎回同じ子が残りやすいんです。

この本にあったのは、

ゲームの始まりは同じで、10人の子どもと9個のイス。音楽が止まったら全員が座ります。
2人の子は1つのイスに座ることになりますね。
次に1つイスを減らしますが、子どもたちは全員参加します。
音楽が止まったら、今度は2つのイスに2人ずつ座ることになります。
最終的には10人の子が1つのイスになんとか収まろうとします。
そう、競走を教えるのではなく、協力し合う方法を教えるのです。


みんなでイスに座ることで、協力してみんなで得た達成感は大きいものだと思います。

幸せを人と分け合うことで、幸せは減りません。
むしろ増えますね。
一番になること、競争に勝つことを求め続けても、現状に満足することはなく、幸せを感じにくくなってしまうと思います。

そして、協力や思いやり、チームワークを大切にし、競走を教育制度に重きをおいていないデンマークなどの北欧諸国は、学力が低いわけではありません。
PISA調査(学習到達度調査)ではアメリカやイギリスに比べても高い数字が出ています。

教育の目的とは、効率性を求めた人型ロボットをつくることではなく、人の気持ちがわかり、手を差し伸べられるような、血の通った人間を作ることなのです。

競争の始まってしまう就学前、幼児期には幸せを人と分け合う機会を子どもたちに与えていきたいと思います。

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