アスノコトノハ

人と人とをつなぐ文筆家。二足のわらじに挑戦中。 不登校のトンネルを抜ける子に伴走する母…

アスノコトノハ

人と人とをつなぐ文筆家。二足のわらじに挑戦中。 不登校のトンネルを抜ける子に伴走する母。 なりたい自分になるための過程を紡ぎながら、 誰かを支え、励ます存在でありたいと思って書いています♥

最近の記事

シロクマ逃亡記 その1

このままでは病んでしまう。 と気がついて逃げようと思い立った決意までは 前回書いた。 それから一週間たってみて思うことは 余力があるうちになんて思っていたが 実はギリギリだったのだと気づいた。 休むと決意してから本当によく寝た。 体は正直でひたすら寝た。 朝も寝て、昼も寝て、夕方も寝るが、 夜も寝られる。 赤ちゃんみたいだ。 夢うつつに今までのことが 走馬灯のように頭を駆け巡る。 死ぬ前はこんな感じなんかな なんて考えつつ寝る。 早速病院にも行くが、日本全国どこでも メ

    • シロクマはハワイから全力で北極に逃げる

      転勤して2週間(まだ、2週間!!) 不安と不信を感じる日々だった 学校中から嫌われて 一緒に仕事した人は皆辟易し、 同じ部署の主任は連続で病む 強烈な特性を持つおばさんと組む仕事だった 重箱の隅の奥の端を平気で2時間 まくし立てる人 4月1日に2月のことまで話す人 「もう頭に入らないから明日にして。」 と頼んでから30分は平気で話す人 大事なことは1分で終わる話をだ。 大変だろうからと 追加増員されたおじいさんは そのモンスターに勝るとも劣らない 文句は素晴らしいけど

      • 「晴れ」の私 別れの時に思うこと

        転勤が決まった。 転勤は想定の遙か外で、 受け入れるのに時間がかかった。 「なんで私が?」 「なんで今?」 「なんでその学校に?」 次の学校は進学校だ。 ここ10年の私はどちらかというと 優秀な子よりも学校がしんどい子や 発達障害の生徒を支えることを 日々の仕事にしてきた。 全くの方向転換だ。 10年前も進学校からの方向転換で 自分の居場所作りに苦労した。 やっとやりがいと 頼ってもらえる武器を身につけたのに。 人生は無常だ。 変わらないものはない。 特に春は。 一ヶ

        • ありがとうに「いつも」を付ける

          相談室の先生である私が いつもサポートしている 高校生のいずみくんは、常に疲れている。 発達障がいの特性を持つ彼は、 対人関係が苦手でこだわりが強い。 「普通」の人が 直感的にやっていることでも、 気を張っていなければ 人の表情を読み取ることも出来ない。 常に人に気を遣い、 周りに溶け込もうと必死で カモフラージュを続ける。 そして時に対応を見誤り、 トラブルになる。 すぐに忘れてしまうので 提出物のプリントをいつも探している。 行事の日程が頭に入らず、 今どこで何をすれば

        シロクマ逃亡記 その1

          買い物を減らす実験をした結果の話

          買い物(お店へ行く)を減らす実験をした結果の話 昨年の秋から始めている生活改善運動。 必要ない物は手放す。 自分の中でよくよく考えて物を手に入れる。 なんとなく物を買わない運動。 特に服や小物などファッションに関して言えば、 今までの私を知る人からすれば ビックリするくらい買い物をしなかった。 そもそも私は高校まで部活ばっかりやっていて、 制服とジャージさえあればこと足りていた。 (平日は今もそんなに変わらない。) 興味はあっても田舎の高校生で、 たいした服も持っていな

          買い物を減らす実験をした結果の話

          ミートソースと味噌汁   ~「持続可能な私」であるために~

          「味噌汁の味が薄い。」と娘に言われて 思い出した話がある。 もうちょっと私にパワーがあった頃。 私の「自慢」で「矜持」で「戒め」の話だ。 学校の先生はブラックだと言われて久しい。 そのなかでも非常に手がかかる生徒しかいない 伝説のクラスの担任を 3年間持ち上がりで経験した。 手のかかる子ほどかわいい とはよく言ったもので、 頑張ったらこの子達の赤ちゃんの時の記憶が 思い出せるのではと錯覚するほどだった。 普通は教員って教える立場だと思うが、 その時の私は、悩んだり喜んだ

          ミートソースと味噌汁   ~「持続可能な私」であるために~

          ご機嫌の法則  別名:口角が上がる瞬間 (自然編)

          朝日に照らされる団地 洗濯物がもう干されている 見事なまでの青空 美味しそうにポカンと浮かぶ雲 雨上がりの虹 その下をくぐろうと車を走らせる時間的余裕 夕焼け しばし一日のいろいろを忘れてぼーっとする一瞬 オリオン座を見つける 細くなっている月を探す 積もった雪が溶けて 隙間から芽が出ているのを見つける 久しぶりにシトシト雨が降って 山や木がホッとしている カエルもホッとしている あじさいが並んでいる散歩道 梅雨明けしたと分かる外の空気 大量の洗濯物がぐんぐん乾

          ご機嫌の法則  別名:口角が上がる瞬間 (自然編)

          子どものSOSに気づく トラウマにしないために

          大変な正月になってしまった。 被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。 悲惨なニュースを見ていると、 いたたまれなくなって、目を背けてしまう。 その一方で目が離せなくなって、 ずっと辛いニュースばかり 追ってしまうこともある。 そして気が付かないうちに、 心に強い負担がかかり続けていることがある。 それは大人でも、子どもでも一緒だ。 うちの長女は大変繊細で ショック映像など頭に残りやすい。 うっかり自分が見ていたニュースの 衝撃的な場面をみせてしまい、 (そうはいっ

          子どものSOSに気づく トラウマにしないために

          「ヒントは手帳にある。」      やりたいことの棚卸しと来年の一文字

          尾石晴さんのVoicy♯1367  「今年一番時間とお金を使ったことから、 やりたいことを棚卸しする」を聞き、 私もやってみようという気になった。 早速、手帳と家計簿を見返して今年を思い出す。 時間とお金。 この二つを軸に今年を振り返る。 今年のウイッシュリスト 今年の手帳に書いたウイッシュリスト (途中で足していく方式)は 75のうち46個叶っていた。 今年の願いは会いたい人に会いにいく。 行ってみたいところに行ってみる。 推し活仲間の皆さん(縁側の皆さん)がその中

          「ヒントは手帳にある。」      やりたいことの棚卸しと来年の一文字

          私の地鎮祭・上棟物語

          家を建築中の私。 今住んでいるところが、新居に近いこともあって、 毎日(正確には毎朝、毎夕なことも多い) 進捗を見に行くのが日々の楽しみ。 棟梁さんが作業されていれば挨拶をして。 今日の作業内容を聞いて、仕事の邪魔をしている。 私がお願いしている工務店さんは、 地鎮祭や上棟式などをきちんとされるところ。 はじめは「なんだそれ?」 「高いんだったら困るな。」と思った。 最近では地鎮祭や上棟式を やらない方も多いようだ。 地鎮祭は、家の建築工事が着工する前に行う儀式。 土地

          私の地鎮祭・上棟物語

          縁側住人4人目「意思の人」 ~ momoいろさん 後編 ~

          このインタビュー記事は、 学校の先生と文筆家二足のわらじに挑戦中の “アスノコトノハ”が、 Voicyパーソナリティー 小川奈緒さんの元に集う 魅力的な皆さん(縁側の皆さん)の一ファン として、書いています。 縁側の皆さんの魅力が少しでも伝わり、 お互いのファンになれたら、 誰かの新たな一歩を応援できたら そんな願いを込めてお届けします。 記事を読んでの感想、リクエストなど ぜひどしどしお寄せください。 私も取材して欲しい。 あの人のことが知りたいという リクエストに

          縁側住人4人目「意思の人」 ~ momoいろさん 後編 ~

          縁側住人4人目「意思の人」 ~ momoいろさん 前編~

          このインタビュー記事は、 学校の先生と文筆家二足のわらじに挑戦中の “アスノコトノハ”が、 Voicyパーソナリティー 小川奈緒さんの元に集う 魅力的な皆さん(縁側の皆さん)の一ファン として、書いています。 縁側の皆さんの魅力が少しでも伝わり、 お互いのファンになれたら、 誰かの新たな一歩を応援できたら そんな願いを込めてお届けします。 記事を読んでの感想、リクエストなど ぜひどしどしお寄せください。 私も取材して欲しい。 あの人のことが知りたいという リクエストに

          縁側住人4人目「意思の人」 ~ momoいろさん 前編~

          シンプルに生きる

          ずっと調子が悪かったバーミックス (ハンドミキサー)がとうとう動かなくなった。 もともと思春期になる娘達が生まれたときに、 「離乳食で活躍するはずだから。」と 母から請求書付きで送られてきたモノだった。 私の母はそうやって 時々私に微妙に考えるモノを送ってくる。 (請求書も同封) 圧力鍋、電子ピアノ、レンジで使う耐熱容器、 たくさんのタッパー。 もちろん、今でも活用しているモノもあるし、 持っていて良かったなと思うモノもあるけど、 私は私のタイミングで 自分の目で見てモノは

          シンプルに生きる

          私の家を建てる

          先日読んで幸せになれる本に出逢った。 安達茉莉子さんの「私の生活改善運動」だ。 私の暮らしに欠かせない『北欧暮らしの道具店』の インターネットラジオ「チャポンと行こう」 (通称:チャポイコ)で紹介された。 私の仲間達のもこぞって読んでいた様子。 私ははじめ図書室にリクエストを出したが、 順番が待ちきれず、結局ネットで購入した。 この本での「生活改善運動」とは、 タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、 家具など具体的なモノから、 住居や仕事、人間関係など様々なレベルで、 自

          私の家を建てる

          私的★生活改善運動(防災編)

          防災グッズをどう選ぶか  という話。 私の被災体験は以前のnote 「私の防災意識」の中で書いた。 ちょっと変わった被災体験?から、 私は「災害時でも日々の暮らしが回ること」 が大事だと思っている。 だからこそ、防災グッズはちゃんと選びたい。 やらなきゃいけないことは分かっているが、 重い腰が上がらない。 昨年からmisaさんの 「おしゃれ防災アイデア帖」を手に入れて ずっと着手しなければと思いつつ、 先にやりたいこと (断捨離をするとか、人に会うとか、  文章を書くとか

          私的★生活改善運動(防災編)

          縁側住人3人目「まっすぐな人」 ~ 後編 emiさん ~

          このインタビュー記事は、 人と人とをつなぐ文筆家 二足のわらじに挑戦中の “アスノコトノハ”が、 Voicyパーソナリティー 小川奈緒さんの元に集う 魅力的な皆さん(縁側の皆さん)の一ファン として、書いています。 縁側の皆さんの魅力が少しでも伝わり、 お互いのファンになれたら、 誰かの新たな一歩を応援できたら そんな願いを込めてお届けします。 記事を読んでの感想、リクエストなど ぜひどしどしお寄せください。 私も取材して欲しい。 あの人のことが知りたいという リクエ

          縁側住人3人目「まっすぐな人」 ~ 後編 emiさん ~