見出し画像

穏やかなチャイム

母親と一緒に一輪車の練習をする少女。
大きな庭でキャッチボールをする兄弟。

自転車で坂を駆け上がる競争中の小学生2人。
コンビニへ手を繋いで歩くおばあちゃんと孫。

いまの新型ウイルスの影響で
わたしが見えた一瞬の穏やかな時間だ。

家に帰るまでの数十分で見えた景色だ。

わたしは帰宅後、手洗い、うがいをする。
足元でスリスリするふくにご飯をあげる。
ホットカーペットの電気をつける。

その後、シャワーを浴びる。

左足(臀部〜足首)の痛みを感じて擦る。
2年前になった帯状疱疹の痛みと似ているので
きっと後遺症なのかもしれない。

腹痛と排便痛があるので病院(3.13)でフラジールを貰った。
まだ下血や血便がないのが安心だ。
直腸でみつけた腫瘍が悪さをしないでほしい。

また来週に外来を予約したので
悪くなったら悪くなったで診てもらうことにする。

寂しかったのでつけたテレビ。
暗く重たいニュースばかりなので消して横になる。

連日のニュースで気持ちが滅入りそうだ。

人間は死ぬ運命なのだから
黙っていても寿命という名の死はやってくる。
突然死だってするのだから
こんなに騒いだところでなにになるのだ。

なんて考えてしまうのは
いま、自分は再燃して
もしかしたら前より悪化してるという
負の連鎖をイメージしてるからではないか。
なにか、どこか、いまの状況に投げやりになって
「死」に対して少しでも近づいてると勘違いしてるからか。

騒いで気持ちを暗くしているのは私の方ではないのか。

そんな考えをしてるうちにチャイムが鳴った。
時計を見ると17時になる。ちょいと無駄に過ごしたか。
ふくはご飯を食べて満足したのか横になって眠っていた。

チャイムはいつもと変わらず穏やかだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?