見出し画像

私も!私もっ!

「私もっ!」と言いたいだけの記事である。
タグチさんのこちらの記事への、長すぎるコメントを兼ねている。

前に書いた気がするが、私も子役から始まる一代記が苦手だ。
特に偉人の成功譚。
史実でもう乗り越えられるとわかっているので、苦難に立ち向かう姿に感情移入できない。

人が死なない話が好きだ。
一代記だと、どうしても人が死ぬ。
好きだったばあちゃん、かわいがってくれたじいちゃん。
長生きの人生なら親だって死ぬ。

どのドラマだったか忘れたが、最初の週でいきなり家族の臨終となって、早々に嫌気がさした。
モデルのある物語ならやむをえないのだろう。
だから、そもそもモデルのある話は好きじゃない。
人の死で視聴者の涙を誘うのは、卑怯だと思っている。
死なれたら悲しいの当り前じゃないか。
特に開始早々にその手を使われると、脚本家の腕が悪いのではないかと感じてがっかりする。

なので、最後に主人公が死んで終わるのも好きじゃない。
唯一の例外が「花子とアン」で、これは子役から始まる有名人の一代記なのに、割と満足して見た。
赤毛のアン自体が好きだったからかもしれない。
花子の実家が田舎で貧しかったので、最初から共感しやすかったせいもある。
もうブログを書いていて、書き仲間と疑問や感動を共有できたのも大きい。
それと、自分が進行形で夫との暮らしに耐えていたので、レンコさん(仲間由紀恵)の結婚生活の苦悩に心を寄せやすかった。

子役が終わったあとの「カムカムエブリバディ」も好きだった。
物語がずっと続いていく感じが。
2年半前に、ここに書いている。

ここに朝ドラの好き順を書いている。
1.あまちゃん
2.ひよっこ
ときて、カムカムが3位に入ったと。
いまも変わっていない。
4位には「おかえりモネ」が入る。
(夏にオリンピックネタを無理やり入れた週だけは、見なかった。)

アキちゃんも、みねこも、モネも、いまも生きて、日常を過ごしているという想像ができることにワクワクし、ホッとする。

「あまちゃん」は朝ドラの一大転換期だったと思っている。
だからそれ以降に分けると、最後まで見たのは「花子とアン」「ひよっこ」「おかえりモネ」と「カムカム」だけである。
あとは、最初から見る気にならなかったか、途中でつまらなくなって離脱した。

「あまちゃん」以前の朝ドラは、配信もBSのまとめ放送もなかった(うちには)ので、何回も続けて見逃すと見る気がなくなることが多かった。
「おしん」は、実家の親たちは見ていたが、私は嫌いだった。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」みたいな雰囲気がうっとおしい。
それと泉ピン子が苦手だったから。

好印象なのは「青春家族」で、こちらは現代の家族の群像劇で、「苦難の時代を経験してヒロインが成長していく」という感じではなかった。
現実には、苦労や苦悩がすべて成長や成功の種になるわけじゃないので、そこを強調されると引いてしまう。

条件的には「おむすび」も見る範囲になろうかと思うが、「ギャル」も「ハシカン」も苦手なので、最初からスルーしている。
次もその次も著名な人(その妻)の一代記っぽいので、当分、私の朝ドラの楽しみはない。
成功していく夫への妻の貢献みたいなのが苦手なのは、私が妻を全うできなかったからかもしれない。
「妻」があたりまえに「母」になることに打ちひしがれるのは「ゲゲゲの女房」のトラウマ。


読んでいただきありがとうございますm(__)m