『天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ』僧正遍昭
《意味》
空を吹く風よ、雲の中にあるという天女の通り道を塞いでおくれ。
この美しく舞う乙女たちの姿を、もう少し下界にとどめておきたいと思うから。
美しく舞う舞姫たちを天女に見立てた一首。
その裏には、隠された恋物語がありました。
この歌は豊明節会という行事で4、5人の美女が舞う、「五節の舞」を見て詠まれたものです。この舞姫たちを天女に見立てたものなのですが、その見立ては古く天武天皇に由来します。
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