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読んで楽しむ「いろはおと」

AuDeeにて放送中の百人一首と音楽を掛け合わせる番組「いろはおと」で取り上げた歌の解説と手書き原稿の公開をしています。 また、番組でいただいたお便りへの返信トークの公開もしてい… もっと読む
毎週水曜日に更新。AuDee「あすなのいろはおと」をより深く楽しんでいただける情報をお届けします。… もっと詳しく
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記事一覧

#102手書き原稿

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あすな
3か月前
3

『百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり』順徳院

《意味》 この宮廷の荒れた古い軒端に生えている忍草を見るにつけても、やはりいくら偲んでも…

あすな
3か月前
6

#101手書き原稿

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あすな
4か月前
2

『来ぬ人を まつ帆の浦の 夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ』権中納言定家

《意味》 いくら待っても来ない人を待つ私は、松帆の浦で夕凪の頃に焼かれて焦げる藻塩のよう…

あすな
4か月前
3

『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする』式子内親王

《意味》 我が命よ、絶えるならばいっそ絶えてしまえ。このまま生き永らえていたら、秘めた恋…

あすな
4か月前
5

『心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどわせる 白菊の花』凡河内躬恒

《意味》 初霜でそこらじゅう真っ白になってしまって、白菊の花が見分けがつかなくなってしま…

あすな
4か月前
6
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#99手書き原稿

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『淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いくよ寝覚めぬ 須磨の関守』源兼昌

《意味》 淡路島から飛んでくる千鳥のもの悲しげに鳴く声に、いったい幾夜目覚めたことだろう…

あすな
5か月前
3

#98手書き原稿

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あすな
5か月前
2

#97手書き原稿

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あすな
5か月前
2

『憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを』源俊頼朝臣

《意味》 つれないあの人を振り向かせたいと初瀬の観音様にお祈りしたのに。初瀬山の山おろし…

あすな
5か月前
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#96手書き原稿

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あすな
5か月前
3

『朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木』権中納言定頼

《意味》 冬の夜がほのぼのと明けてくる頃、宇治川の川面一面に立ち込めていた川霧があちらこ…

あすな
5か月前
2

『契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり』藤原基俊

《意味》 約束してくださったあなたの言葉をただ頼みにして生きてきたのに、今年の秋も虚しく過ぎていくようです。 相手のつれない態度、守られない約束を責める。 ありがちなお話と思いきや、その心は意外なものでした。 この歌の作者・藤原基俊は藤原道長のひ孫です。名門の生まれでありながら、それほど出世できないまま人生を終えた人物です。 さて、そんな基俊が詠んだ「守られない約束を責める歌」。その約束、恋にまつわるのもかと思いきや、なんと息子に関するものなのです。