見出し画像

病室は、個室?大部屋?どっちがいいの?私が大部屋を選ぶ理由、私の恐怖体験

入院時の病室問題?入院されたことがない人には、イメージが湧きにくいかもなぁと思いますが、入院することになった時、ナースや入院窓口の人から「病室の希望はありますか?」と聞かれるんです。

「希望って? どんな希望? 窓側とか? えー??」って感じですが・・・
病状に多少の余裕がある(すぐさま命に関わらないぐらいの状態で)
病室の希望を聞かれるぐらいの状態で、入院する場合は
一般病棟に入院することになると思いますが、

一般病棟には、
・大部屋(今はほとんど4人部屋だと思います。昔は6人部屋とかありました)
・個室(特別室もある)
が、あります。(*2人部屋や、4人部屋の有料版もあったりします)

大きな違いは、
大部屋での治療はたいがい医療費としてみてもらえるので、健康保険・国保などの対象ですが、個室を希望すると、「差額ベッド代」がかかります。差額ベッド代は、自己負担です。医療費とは別会計でお支払いせねばなりません。(差額ベッド代は、民間の医療保険などで保障される場合があると思いますが、公的な保険では対応外になります)

病院や病室によって、この差額ベッド代は金額が大きく異なります。入院が長期になるとお金の問題も大きいので、「大部屋の方がいいよね〜」って傾きますが、お金の問題は一旦置いてみます。

お金の問題なかったら、やっぱり「個室でしょ!」って方もいらっしゃると思うのですが・・・



私が経験した「大部屋と個室のデメリット」を書いてみますね。

大部屋の場合の「私が感じるデメリット」

・同じ部屋のおばあちゃん患者さん達のおしゃべりに付き合わされる(体調悪くて入院してるんやから、寝かせて欲しい)

・同じ部屋おばあちゃん患者さん達は早朝から目覚めて窓を開けたり、騒がしい(熱出てもっと寝ていたいのに、窓開けられて外気に当てられ寝れない)

・エアコンの温度が、自分好みにならない(高熱で悪寒で震えていても、エアコンの温度が変えられない、寒くても我慢)

・毎晩、夜中になると荷物を動かしてガサゴソ音を出す患者さんがいて眠れない

など・・・、

同部屋の他の患者さんとの関係で、我慢が必要になることがあります。眠れないことが多いです。

入院中は、体調が悪いから他の人にあわすのもツライことは多々あります。

これを聞けば、やっぱり「個室」がいいやん!ってなりますが、

個室の場合「私が経験した恐怖体験」

今の病院は、多くのところが「完全看護」「付き添いNG」がほとんどだと思います。

家族の付き添いNGの状況、つまり患者さんはひとりで闘病です。
想像してみてください。
「高熱でヘロヘロになっている」や、
「腹痛を冷や汗垂らして耐えている」
「骨折して身動きできない」・・・など

入院せねばならないぐらい体調不良なのに「慣れない病院の個室にひとりぼっち」なんです。
私の恐怖体験は、持病であるSLE(全身性エリテマトーデス)が発症したとき、SLEでの初めての入院の時なのですが(当時25歳)

とんでもなくものすごく病状が悪くて、大部屋が辛くて、個室に変えてもらいました。それに、病状が悪すぎたので、特別に母の付き添いが許可してもらえていたのですがそれでも個室で怖い経験をしました。

なんと、

夜中に、

おっさんの患者が、私の個室に入ってこようとするんですーーーっ><
(一度だけじゃないし・・・)

めっちゃ怖いでしょーーー

恐怖です><

付き添いの母が気づいて、驚いてドアの前に仁王立ちして、立ち入りを防いでくれましたが
もし、あの時、母が付き添ってなくて私一人だったらと思うと、、、恐怖でしかありません。
それからも、何度もそのおっさんが入ってきそうになるので、母だけでは怖いので、父も付き添ってくれるようになりましたが、恐ろしくて、恐ろしくて、私は眠れなくなってしまいました。

病気もさらに悪化した・・・

病棟の師長にその事件を訴えても、そのおっさん患者は、〇〇機関のえらいさんみたいで、師長は「ゴニョゴニョ・・・」と言葉を濁して逃げていくし、
師長は注意できないみたいなんですよっ(怒)

私と両親はたまりかねて、何度も病室を変えてもらえるようにお願いしてそのうち別病棟に移動させてもらいましたが、それ以降の入院では、付き添いNGの時は、私は「大部屋」を希望するようになりました。あの頃のように若くない今でも「大部屋」を希望しています。

「大部屋」のおばあちゃん達がおしゃべり好きでしんどくても、おっさんが部屋に入ってくるかもしれない恐怖を感じて夜を過ごすことを思えば、比較になりません。大部屋万歳です!

男性患者さんだって、見知らぬおばさん患者が、夜中に自分の個室に入ってきたら恐怖でしょ!

病院の個室は、鍵がかけられないので
無防備すぎますっ。

その他、私が感じる個室のデメリットは・・・

・個室は給食が届くのが遅い(早い)場合がある。(<病棟によって違うけど)
・さみしい
・ナースコールを押さないと、気づいてもらいにくい
など、かな〜

それでは、気を取り直して、メリットも書いてみます。

私が考える「大部屋のメリット」は、

・ナースや医師などスタッフの出入りが多いから、質問や用事があるとき声をかけやすい

・気が合う患者さんや同じ病気の患者さんがいたら、情報交換や愚痴の言い合いができる(長年の友になる場合もある)

・寂しくはない

個室のメリットは・・・

・空調が自分の適温に自由に変えられる

・静かに眠れる

・テレビを見るとき、イヤホンなくても良い

など、かな!?と。

どうでしょうか?

みなさんなら、大部屋と個室どちらがお好みですか?

私は、あの事件がトラウマになっているので
やっぱり「大部屋」を選びますが、
私が経験したような危険性も考慮して、それでも「個室でないと!」って場合もあると思うので

「自分の病気がよくなるために必要な環境」を第一に、お部屋を考えていただけたらなと思います。

入院中に、どうしても「〇〇で・・・」という理由があればナースや主治医に相談したら、病室を変えてもらえたりするので
我慢せず、安心して、闘病できるようにしてくださいね。

こんな感じで、個室でも大部屋でも、あれやこれやツライことがあるので、健康大切、入院せずにいられることがなによりですが、病気や怪我は誰にでも、いつやってくるか分からないので、私の恐ろしい経験が、皆様の安全な闘病・療養に役立ってくれることを願っています。



私も15歳の時から難病になり、いろいろと闘病をしてきているので、他にも病院生活や闘病の話題も、noteに書いています。

外科手術が必要になる程こじらせてしまった「大腸憩室炎」のことは
こちら>

15歳の時に、発症した難病が判明した時の話は
こちら>

また、私の人生において、最悪最強の命がけの闘病については、
Amazonの電子書籍になっています!
病院で出された処方薬が原因とみられる「劇症肝炎」になり・・・

こんなことがほんまにあるの!と、友人に驚かれるような・・・
ものすごい闘病でした。
生きてることに感謝の毎日です。ぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?