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そういう奴ってどこにでもおるよな。~後輩の話~

学生生活を終え、社会に出てみると、”どこにでもいるよな~”って奴は、言葉通り、どこにでもいるし、やってることが変わっただけで案外学生生活と変わらんのかもと思ったりする。

大人なんてのは、時間と経験を重ねただけだというのか、大人になったから人との揉め事がなくなる…なんてことは、ない。

女というのは、いつまでも面倒くさい生き物ではないだろうか。

この令和という時代に、男女の区別をつけたような発言は好まれないだろうけれど、これは、生き物の習性ともいえるように思える。

これは、私の学生時代の後輩の話である。

*・*・*

登場人物
・A:私と仲良し。実技成績トップレベルで、大学院は上京。
・B:Aの同期。私に媚びがち。実技レベルは劣るが、音楽は続けたい一心。
・C:実技レベル上位。同大学院に進学。温厚。平和主義。
・D:実技レベル上位。同大学院に進学。ものしずか。

※全員同い年の同期。私の後輩。

私と後輩Aとは、学生時代から親しく、よく連絡を取り合い、学内のイベントも一緒に過ごすような関係だった。卒業してからも連絡を取り合っていて、相談にのったり、愚痴を吐き合ったり、いつかこれを二人で歌おう!なんて言い合うような、そんな仲だったのである。

だからといって、後輩Aも同期に友人がいなかったわけではない。成績で人間関係が決まるわけではないけれど、AとCとDは3人組のような、とても仲が良かったのである。また、同じ先生に歌を習っていたBちゃんとも、かなり親しくしていた


そんなAが、大学院で上京した途端。

察しのよい方は、既に想像がついているのではなかろうか・・・(笑)


BちゃんのSNSに、B、C、Dの3人で遊びに行きまくってる投稿が急に、度々上がるようになったのだ(笑)


別に、他人の交友関係に口出しするつもりはないけれど、学生時代、BちゃんはCとDと遊びに行ったりなど、仲が良かったわけではなかったし、いつなんどきも常に一緒の別の女の子がいたのである。その女の子は就職し、卒業後は関東に行ってしまったのだけれど。

なんでここまで把握しているのかというのも、大学が小規模なため、同学部・同専攻であればみんな挨拶を交わすレベルで知り合いだし、大学にさえ来ていれば、他の学部でも顔見知りになる程度で顔を合わせるからである。


・・・という補足はさておき。

後輩Aは、東京であまり人間関係に恵まれない2年間を過ごしたようだった。歌の世界はなかなかキツイ性格の人も多くいる。

そんな中、Bちゃんの投稿を見て、「自分が関西に帰った際には、またみんなと集まれたらいいな」という期待を抱きながらも、勉学に励み、無事大学院を修了し、関西に帰って来たのである。

が、その頃には世界はコロナ禍真っ只中。

こればっかりは仕方がない。Aは幸運にも、母校での歌の講師が決まっており、その他部活指導や先輩に誘われた大きい舞台など、コロナ禍ではあるけれど、音楽三昧な生活を送っていた。

せっかく帰ってきたのに、友達になかなか会えず寂しいA。
だけど、その頃から、AはBに避けられていると感じることがあったそうだった。

オーディション会場で顔を合わせてもそっけない。
おそらくミュートされているであろうSNS。
何かに誘っても全て断られる。

顔を合わせればキャッキャ盛り上がっていたAとB。そんな態度をBから受けたのは初めてで、A自身、なんにも心当たりがなく、疑問に思っていた。

それでも、BちゃんのSNSでは、C、Dと仲良さげな3人の笑顔が上がってくるのである。

A自身も、CともDとも連絡をとっており、定期的に食事に行ってたけれど、さすがにBの投稿には疎外感を抱かずにはいられなかった。
そこで、モヤモヤがこらえきれずにBちゃん本人に直接連絡をとったようだった(これには私もびっくりした、聞くの!?wwwと思った)


A「最近避けられてる気がして、、、もし何か嫌なことしてしまってたなら、教えてほしい!学部時代仲良くしてたから、なんか寂しいなと思って!」

~未読スルーの2日後~

B「Aちゃんとは合わないと思っていたところがあって、距離を置かせてもらってました。このまま一緒にいたら、Aちゃんのいいところまで嫌いになってしまいそうだし、無理に一緒にいる必要はないと思います」


・・・とのことだったそうだ。


さすがにこのLINEを見た時は衝撃だった。あんなに仲良かったのに、あんなにAに頼ってたのに、と、部外者ながら思ってしまった。


でも、特に理由はなくても、相性の悪い人は誰だっている。
少し離れてみた時に、なんとなく心が楽になる相手もいる。

それは人としてよくあること、当たり前のことではあるけど、二年間の会っていない期間に何かあったのか、Bちゃん、もうちょっとやり方はあったんちゃうか、と思ったのである。


音楽という世界は、どうしても難しい。

演奏の機会に恵まれない人は数えきれないほどいるし、大学院に進学したい!と思っても、その大学院が狭き門だったりする。Bちゃんは実際、大学院試に落ちている。

だけど音楽を続けたいBちゃんは、先輩に媚びを売る。

これまで仲良くしていた友人との交流はなくなり、音楽を続けている人と関わり始める。

どうしても、音楽を続けている人同士仲良くなってしまうのは共通の話題も多いし、分かるんだけど、それって自然にそうなるのが普通なんだけれど、なんというか、Bちゃんが作り上げた「音楽を頑張ってるメンバー♡」と、そう感じてならなかった、違和感がずっとあったのだ。

私に対しても尋常ではない懐き方をしてくれているけれど、媚びているだけで、私のことを見てくれているように思えなかったのも事実、ずっとある。

でも、そういう奴って、どこにでもおるよな!!!!!!!というのも私の感想だった。


また、Bちゃん自身、後輩Aに対しては劣等感もあっただろう。

Aは人の輪に溶け込むのがはやく、先輩ともすぐに仲良くなるタイプだった。だからといって後輩とも仲がいいし、それでいて歌もトップ。同じ先生に習っていながら、いたるところで自身との差を感じてしまうのが普通ではないだろうか。

Aによると、「Bに、”先輩たちと仲良くてずるい。私も先輩と仲良くなりたいなあ~(泣)”って言われて、○○先輩の連絡先教えたことあります」というエピソードもあったし、Bは相当Aが羨ましかったということが想像できた。


BちゃんはAになりたかったんだな。
嫉妬に自分の実力なんて関係ないのだ。


そして、ここで気になるのは、CとDはどう思っているかということだろう。

CとDは、

「Aが帰ってきたのに、なんでずっと三人なんやろう??w」

と気にかけてはいたようだったが、Aと個別に会っていたのもあって、そのままになっていたようだった。
・・・が、頭の悪い二人ではないので、もしかすると、Bちゃんの様子を察していたのかもしれないな。わざわざ、関係を修復させよう!なんて計らうような歳でもないしな。



こういう出来事ってのは、学生生活までかと思っていたけれど、そうでもないんだろう。音楽関連じゃなくても、仕事で成功してるだとか、結婚してるかしてないかとか、競うポイントは、”そういう人には”どこにでも転がっているし、「この子とつるんでいたらプラスになる」、みたいな、そういう考えで友達を選ぶ人は、”どこにでもいる”


久しぶりに女の嫉妬やら、ポジション争いやら、そんなものを感じた出来事であった。

皆さんも、お気をつけくださいね。(笑)


おわり。


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