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【読書感想文】『本性』を読んで、自分の本性も見えた気がする

こんにちは、小谷りなです。

今回も読書感想文です。

なんの本を読んだのか、正直いつも忘れてしまうので、せっかくnoteをやってることですし、記録していこうと思います。


今回は、伊岡瞬さんの『本性』。


昔から私は恋愛ものより圧倒的にミステリーものが好きなので、こういった怪しげなタイトルにはすごく惹かれます。


簡単にあらすじを言うと、


色んなところにあらわれる”サトウミサキ”という女がいて、関わるものみんな破滅していく、この女は一体!?目的は!?!?


みたいな感じです。雑ですね、すみません(笑)


※以下、少々ネタバレ要素含みますので、ご注意ください。



サトウミサキと関わった人物ごとに章立てされており、それぞれの視点で物語進められます。

クズが多く登場する物語で、読みながらも結構イラつくし、こいつ早く痛い目見ないかな~とすら思えてしまう。

まあちゃんと痛い目にはあってくれますが(笑)


サトウミサキに関わる数々の事件は、いじめに対する大掛かりな復讐劇だということが物語の終盤で分かるけど、結末は読み手への余白が残されたようなものになっています。


いくつかの口コミを見れば、『結末が弱い』『スッキリしない』『後味悪い』『続編はないの?』といったものが多かったように思いますが、まあそういう意見も出るだろうなという感じでした。


でも私はそれはそれで結構好きでしたね(笑)

いい悪いとかではなくw


話に引き込まれただけに、大きなラストへの期待は確かにあったけど、なんかあれはあれで、サトウミサキの復讐は果たされたので、私は結構スッキリしました(笑)


”いじめ”なんて言葉では片づけられない、拷問のような暴行。

胸糞悪い描写が、終盤には出てきます。


死ぬより地獄な日々を送って、身体は生きてても心は死ぬのに、加害者はのうのうと暮らしている。


そんな加害者たちの命を、ただ奪うのではなく、社会的に殺し、陥れる。


刑務所で償うこともなく、何の罰も与えられず、平然と生きてきた加害者の人生が狂っていく様子が描かれていたことに気が付くと、少し爽快感を感じてしまいました・・・(笑)




それぞれの登場人物の”本性”。

人間の”本性”。

そして、人生が狂った加害者に爽快感を味わった自分の”本性”。


おもしろかったです。


おわり。


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