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アメリカ大卒の現役人事が教える、英文レジュメを書くときの重要ポイント6選 〜AIやネットに賢く頼ろう〜

ワーホリやボスキャリのために英文で職務履歴書(レジュメ)を書いたことのある方で「そもそも面接に呼ばれない」「自分にもアピールできる実績があるはずなのに、うまく言語化できない」という悩みを感じたことはありませんか?英語圏で職探しの場数を踏んでいない場合よくぶつかる壁のような気がします。アメリカに来たばかりの頃の私も、同じ悩みを持っていました。

それから10年、今はカナダに住んで人事の仕事を担っています。レジュメとLetter of Interest(志望動機の手紙)はかなりの数をスクリーニングしてきました。今の時代、ネット上にある無料で優良な情報を賢く使えば、面接に呼ばれる可能性は格段に上がる。そんな便利なリソースは多くあるのに、知らないばかりに、我流で作ったレジュメを送っているために損をしている人がかなり多いという印象を受けています。とても勿体無い。

この記事が欧米で求職中の方や、外資に転職を考えている方の参考になる部分があれば嬉しく思います。




I. レジュメの形式(フォーマット)はシンプルに

そもそもレジュメとは、日本でいう職務履歴書のこと。日本で一般的に使う手書きで顔写真をはったものではなく、今までどの会社のどの役職を経験して、どんな実績をあげてきたのかを箇条書きにしたものです。手書きはしません。パソコンのWordファイルで書いて、顔写真も載せません。

スペースは1行以下(行間設定で固定12ptとか)、余白も少なめでいいので、とにかく文章で用紙をびっちり埋めることが大事。

見本はこんな感じ:

レジュメのサンプルフォーマット

これは私が実際に普段使っているレジュメを簡略化したものです。当時在籍していた大学のビジネス学科が生徒に配布していた見本のフォーマットをほぼ丸パクリして作りました。実際に面接への通過率はかなり良い方です。マストではないですが、名前や連絡先などの個人情報の記載にはヘッダーを活用するのもおすすめです。(この見本では青い線の上の部分がヘッダー。)

おすすめしたい資料に、Jerry Leeというインスタグラマーさんの投稿があります。下のリール動画を参考にしていただくとわかるように、デザインが凝ったレジュメは望ましくありません。とにかく「たくさん書いてあるのに、ぱっと見で読みやすそう」な、クリーンかつシンプルなデザインのレジュメが好印象。

あと研究機関でお仕事を探す人(その場合はレジュメではなく過去の研究発表や出版物も含めた長いCVを提出するように言われることが多い)でない限り、レジュメは長すぎない方がベターなので、長くてもA4(レターサイズ)2ページ内に収めるのが無難です。余白ばかりになってしまう2ページよりは、ぎゅっと詰まった1ページの方が見栄えは良いです。

もし今までの職歴で書けることが多い人は、応募する仕事の業務内容や求められているスキルに合った経験だけを厳選して記載することで全体の長さを調整することをおすすめします。フォーマットの仕方が工夫してあって読みやすければ別に問題はないのですが、各役職の下の実績(ブレットポイント)は多くても6つくらいまで、各ブレットポイントは二行以内にしておくと採用担当側も読みやすいと感じます。ただし面接の際に仕事をしていなかった期間のギャップについて聞かれると困るので、応募する仕事に関係ない職歴数年分をまるまる抜き取るのではなく、その役職の中でやっていた業務内容の中から、相手が求めているスキルや価値観に被る、または近そうな部分のみを2点書けば十分でしょう。


II. Resume作成AIを活用する

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