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旦那の裏切りの先にあったものとは#2

父は意味もなく手をだす人ではなかった
自分達の言うことを聞かないとき
箸の持ち方やつくえにひじをついてしまったり、きょうだい喧嘩をすぐにやめなかったりなど…
母親の言うことを聞かないとお尻を蹴られたり、少しでも反抗的な顔つきになっていると
「親に向かってなんだその目つきは」
と頭や頬を叩かれた。
「殴られないだけ俺の時よりましだ」と口癖のように言っていた。
私は夜中によく目をさます子供だった
よく父の声が聞こえてきた
「あいつらは何にもできない」
「あんなにできないなんて俺の子じゃない」
子供達の愚痴を母親に言っているようだった。
私はそれを聞いても何の感情もわかなかった。
いつしか感情も表情も無になっていった。
ただ何で私は生きているのか、5歳の私はそれを問う日々だった。
大人になって分かったことだが、
夜中の父の声を姉もよく聞いて、涙を流しながら寝てたらしい。


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