『教育論の新常識』

もう何回かtwitter、noteであげてますが
この本とても好き!

22のトピックを、超豪華な研究者の方々がわかりやすく説明してくださってます!

とはいえ一気読みはなかなかできず、

私は、毎日読みたいなーと思ったトピックを一つ、二つ読む、という感じで読みました。

教育関係者の方にはすべての章を読んでほしいし、

そうでない方には、気になる章だけでも読んでほしいです。

私には、国語教育とか大学入試とかの章がとてもおもしろくて。

来年度から、高校の新学習指導要領も施行されるのですが

科目が、「論理国語」「文学国語」などに分かれるんです。

そのへん、反対とまではいかないけど、なんだかすごくモヤモヤしてたので

伊藤先生の文章に、「そ、う、な、ん、で、すぅぅーーー!」

と、傍線まで引っ張ってしまいました。

あと、9月入学やらGIGAスクール構想やら大学入試改革やらに、誰のどんな利権が絡んでいるのか、そしてそれらがいかにノーエビデンスの「思いつき」で実施されようとしているのか

そういったことがよく理解できました。

こんなにデータに基づかない思いつきの改革だらけで、教育格差はまったく是正されないままで

日本の教育は暗い……

と思いそうになりますが

いや、でも頑張ろう、なんか。

と思ってます。

全然うまく書けなくてすみません。

私みたいに現場の端くれが何を思っても、大勢に影響ないよね

と思いがちでしたが

あとがきで、

「1人1人が、データに基づいたきちんとした研究の本を選び、知識を得て、何らかの形でそれを周りに伝える。そんな小さなことからでも社会は変わる」

的なことを書いてくださっていたので

恥を顧みず、この本はじめ、すぐれた教育研究の本はしつこくオススメします!

あと、ついに今月、こちらも発売されます。

レビューはまた改めて。

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