姑に『私はいい嫁じゃないよ』と宣言したこと
2年前に車で1週間旅をしました。
千葉から仙台・秋田・山形に行きました。
私の実家が秋田で夫の実家が山形で、仙台のいとこにも会いたいから、そんなルートになりました。
実家に泊まり、いとこの家に泊まり、友達の家に泊まり、山形では義妹(夫の妹)の家に泊まり、姑の家に泊まりました。
けっこうなボリュームの旅になりました。
一番の目的は義妹の家に行くことでした。帰省の度に、夫の実家で会いますが、おじさんおばさん、姪っ子ちゃんたちとたくさんの人と一緒の場であまり話せなかったので、いつかゆっくり女同士で話してみたかったのです。でも「家に遊びに行きたい」発言には夫もびっくりしていました。
山形まで行ってそれだけで帰るのも申し訳ない気がして、(姑に悪い気がして)姑とはランチの約束をしていました。
姑に会う前の日、姑からLine📩がありました。
『明日はお寿司にしましょうか。OO寿司予約します。』(OO寿司=回らない良さそうなお店)
これを義妹に伝えると『お寿司なんて珍しい!あすかちゃんすごいね!』と言いました。
嬉しかったですです。姑に会うのが楽しみになりました。
翌日義妹の家を出て、朝温泉に入ってから、姑のところに行きました。
お昼前に行って、一緒にお昼ご飯食べてお茶して夕方には千葉に帰る予定でした。
お昼前に、姑のおうちに着きました。
姑は言いました。
『今日OO寿司休みだったのよ!100円寿司でいい?』
私は『げげっ』と思いました。
(100円寿司か~。。。いいけども、いいけども、いや、良くないな。)
『お義母さん、100円寿司はあっちでいつでも食べられるから、私、蕎麦が食べたいな』と伝えました。
山形では蕎麦が有名で、夫は大の蕎麦好きで、帰省の度にいろんな蕎麦屋に連れて行ってくれます。山形の蕎麦は太くて食べ応えがあって、私は大好きになりました、だから食べたかったのです。
姑も行ってことがない蕎麦屋に行き、姑も満足していたようでした。私も大満足です。さて、少し休憩したら帰るかなと思ったんですが、旅の疲れが激しくて、お昼ご飯を食べて少し横になっていたら、あっという間に夕方のなってました。すごく眠いし、体も疲れていて、『泊まっていったら~?』と言う姑の言葉に従って、泊めてもらうことにしました。
私の気持ちでは、できれば泊まりたくないと思っていました。
なんていうか、1対1だと、いろんな話をしなきゃいけないような気がしていたからです。夫が一緒だとそこまで深い話にならないので。ぐいぐい来られるのは苦手だから、ランチをしてさっと帰る予定だったのに。
でもこの眠気で運転は厳しいと断念しました。
泊まる=一緒にお酒をのむ=深い話になる=距離がぐんと近づく
これは、好きな人に近づきたいときに、仲を深めたいときの方程式ですよね。今日で姑との距離がぐっと近づいてしまう。少し焦りました。
姑との関係は決して悪くはないけど、私はいつも葛藤していました。
私と夫が結婚する1年前に夫のお父さんが亡くなりました。
姑は一人暮らしになりました。
だから、夫の帰省をとにかく心待ちにしているのがわかりました。
夫に、買い物やら家の修理やら畑のことやら、なにやらいろんなお願い事をしたいみたいです。
お義父さんが生きていたころは、二人でしょっちゅう、温泉に行っていたそうです。そしてお義父さんが亡くなってからは夫が帰省の度に姑を温泉に連れて行っていたようです。山形には銭湯のようにふらっといける温泉がいくつかあって、車があれば気軽に温泉に行くことができます。
私と夫が結婚して、夫が帰省するときはいつも私が一緒です。
山形デートがてら、毎回温泉にも連れて行ってもらいました。
『お義母さんもお風呂入りたいだろうな・・・』
温泉好きな人だから、温泉に連れて行ってあげたいと思うんだけど、どうしても一緒には入りたくなのです。
夫は姑を連れて行っても男湯と女湯で別々だから、なんてことないけど、私の場合は【連れていく=一緒に入る】ことになります。姑を労いたいけど、お風呂は一緒に入りたくない。「一緒に行きませんか?」がどうしても言えない。きっと言われるのを待ってる。
そんな葛藤が毎回苦しかったです。
だから、仲良くなることに不安がありました。それを尋ねられたら何と答えたらいいんだろうと思っていました。
だから、姑と1対1で話すことがあったら、これを言うと決めていたことがあります。
せっかく、泊めるのだから、言うことに決めました。
夕飯を一緒に食べてお酒を飲みながら、
『おかあさんとは、一生の付き合いになるから、私はかわいい嫁じゃいられないから、いい嫁じゃないからね。今のうちに言っておくね。』
と伝えました。
私は、すぐいい子になりがちです。特に年上の人には巻かれた方がいいと思っていて、だからこそ、あとからもやもやしたり、イライラすることが多いのです。ずっとサービス業・接客業をやってきたから人当たりはいい方だし、印象もいいのです。しかし、相手は一生付き合う人だから仕事モードで付き合うわけにはいきませんでした。
どこかで切り替えなきゃと思っていました。
あんまり覚えてないけど、姑は『一生の付き合い』と言う言葉に喜んでいた感じがしました。
だから、私は、それから、あまり気を使わなくなりました。いい嫁じゃないと思われていると楽になりました。
上司に従うようにあたり前の感覚で、姑の機嫌は取るものだと思ったし、気に入られなきゃと思ってました。でもそうすると、帰省することがが面倒臭くなり、姑はできれば会いたくない人になりそうでした。
どうしたらいいのか、悩んだ結果でした。
姑とは何度か温泉に行きましたが、できれば私は一緒に入りたくないです。それは私が太っているというコンプレックスがあるからだと思いますが。
まあ、いい嫁じゃないので、一緒に入ってもいいかなと思ったときに声をかけようと思います。
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