HSPの人に向いている仕事3選
以前私はHSPは作業療法士に向いているというお話をしました。
作業療法士にはHSPの特徴である共感能力と想像性が必要だからです。
今回は、作業療法士以外で、HSPの人に向いているお仕事の特徴3選をご紹介していきたいと思います。先に言っておきますが、今回は具体的な職業名を3つ挙げるのではなく、向いている仕事の特徴をご紹介したいと思います。
簡単に自己紹介をさせていただきますと、私は精神科で勤務して6年目です。HSPという特徴を持っています。
この記事もYouTube動画にまとめていますので、動画のほうが頭に入ってきやすいという方はぜひこちらをご覧ください(*^_^*)
この記事が、職業選びに悩んでいるHSPの方の参考になれば良いなと思います。
以下、2820文字あります。
HSPとは
まずはHSPについて詳しくお話していきます。
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質をもって生まれた人という意味です。
病気ではなく、性格の特徴のことを言います。こうした気質を持つ人は職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じる方が多いです。
HSPの人にはこのような特徴があります↓
・想像力が豊か
・察する能力が高い
・人に影響されやすい
・共感能力が高い
・怒っている人を見ると、「なんかしたかな?」と気になる
・映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
・人といると楽しいが、家に着くとぐったりしている
・人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
また、5感が鋭いという特徴もあります。
・冷蔵庫の機械音や時計の音が気になるほど聴覚が敏感
・強い光や日光のまぶしさなどが苦手
・人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
・カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
・肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できない
このような特徴があるため、疲れやすいです。生まれ持った性格の特徴ですので、治すことはできません。生きにくいと感じる人も多く、自己肯定感が低くなり、ストレスを溜め込みやすいので、うつ病との関係性もあります。
しかし、何度も言いますが性格の特徴ですので、仕事に活かすこともできます。
HSPに向いている仕事の特徴
1.職人
そりゃそうだろって感じですが、職人技と呼ばれるような技術が必要な仕事はHSPの人に向いています。
反対に、非繊細さんがあんな繊細な仕事できると思いますか?
五感を研ぎ澄ましてモノを作り出す仕事・正確さが求められる仕事はHSPの人に向いています。何の職人でも「職人」と呼ばれる仕事はHSPに向いています。むしろHSPしかできません。HSPが職人に向いているのは、人間関係が限局化されているからでもあります。
HSPの人は人に影響されやすく、人の気持ちをすごく察してしまうので、沢山の人と関わると疲れてしまいます。その点何かを集中して作るような職人という仕事は、HSPの人に向いていると言えます。
陶芸家、音楽家、すし職人、ガラス職人、なんでもですね。HSPの人はよく気がつきますし、人の気持ちを察することができるので、教えてくれる師匠のような人が仮に「背中で語る」タイプだったとしても、すぐに覚えることができるでしょう。
正確さが求められる仕事が向いているとお話しましたが、ここでちょっと注意点。HSPの人のうち、30%は刺激追求型のHSPです。HSS型と呼ばれています。このHSS型、刺激を求める人が、正確さを求められる単調な繰り返し作業の仕事をすると、窮屈さを感じてストレスになってしまいます。
自分の性格をよく分析した上で、お仕事を選ぶのが良いかなと思います。
2.想像力が必要な仕事
HSPの人は想像力が豊かなので、クリエイティブな仕事に向いています。具体的には漫画家、デザイナー、カメラマン、小説家、ハンドメイド作家など、自己表現を生業とする仕事です。
先ほどもお話した通り、HSS型のHSPの人は単調な繰り返し作業だと飽き飽きしてくるので、HSS型の人は特に、クリエイティブな仕事が向いていると言えます。
自分のペースで仕事調節ができる環境にあると尚良いですね。
力を抜けない、休めないという環境になると、HSPの人は責任感が強くて完璧主義な人も多いのでどうしても無理をしてしまうので、クリエイティブな活動で、自分で仕事量が調節できると最高です。
自分で仕事量を調節できるようになった時、働き過ぎには注意してくださいね。働き過ぎてしまう人の対応策については、過去のYouTube動画でご説明していますので、こちらをご覧いただければと思います。
3.人をケアする仕事
共感能力が高く、人の気持ちに敏感なHSPだからこそ、人をケアする仕事は向いています。
医師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、マッサージ師、心理士、カウンセラー、保育士など
他にも沢山あります。
ただ、ここでも注意点があって、HSPの人は人に影響されやすいため、自分の心が疲れてきたなと感じたら、すぐに立ち止まってストレスケアをしましょう。人と関わる仕事はどうしてもエネルギーの消費が激しいです。
私は精神科で働いている作業療法士ですが、療法が終わったあと、「自分の発言がいけなかったかな」と振り返って反省することも少なくありません。沢山の職員や患者様と関わるので、疲れます。それでもやりがいがあるので楽しんで続けていますが、日頃からストレスケアには力を入れています。自分がストレスを感じる状況になった時は、後回しにせず、すぐに対処するようにしています。
HSPの方は人をケアする仕事に向いていますが、自分のケアも忘れないようにしてくださいね。
まとめ
HSPに向いている仕事の特徴3選をご紹介しました。
①職人
②想像力が必要な仕事
③人をケアする仕事
でも、向き不向きは実際にやってみないと分からないし、性格的に向いていないからと言って夢の職業を諦める必要はありません。
HSPの人の繊細さや想像力、共感能力は必ず武器になりますので、強みとして活かしていけたらと思います。
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記事を読んでくださりありがとうございました。辛い思いをしている人が少しでも楽になりますように。