自己治癒力を取り戻すことが健康への道
あなたのお母さんは、あなたがケガをした時に痛む場所に手をあてて、なでたり、「いたいのいたいのとんでけー!」と痛みを治してしてくれたのではないでしょうか。
和整体は私たちが昔から知っている手当てをベースに、整体やカイロプラクティック、クラニアルなどの治療法を合わせ常に進化している治療方法です。
私は看護師として西洋医療と関わることが多いのですが、父がガンで亡くなるという経験を経て、西洋医療だけでは健康になれないのではないか、と感じることがありました。
父が亡くなってから数年後、和整体に出会い、健康とはどのような状態なのか、健康って自分の力でなれるんだ、ということを知りました。
この記事では
・和整体という治療方法を学ぶきっかけとなった父の死
・和整体によって身体にどのような変化があるのか
・私が目指す健康な社会
について私の考えを書いていこうと思います
医療=西洋医療
わたしは20年以上看護師をしています。看護師ゆえに、西洋医療に何の疑問も持たず病院や施設で働いてきました。自分や家族が体調に異変を感じれば、まず受診。促されるまま検査を受け、医師の診断に一喜一憂し処方された薬を飲んでいました。
しかし父がガンと診断されたときに、父は抗がん剤の治療を拒みました。
手術を受けた後は免疫療法を選択しましたが、ガンが進行したため、母が抗がん剤の治療を受けて欲しいと希望したこともあり、父は抗がん剤の治療を受けました。
父がガンと診断され、死に向かう中で、私はいくつかの疑問を持つようになりました。
・なぜ父は抗がん剤の治療を拒んだのか
・看護師としてできることって何だろう
・西洋医療だけでは健康になれないのではないだろうか
今年は父が亡くなって12年経ちます。
つまり十三回忌。
大日如来と一つになるという意味があるそうです。
私の中にある疑問を、十三回忌を節目として向かい合ってみようと思います。
なぜ父は抗がん剤の治療を拒んだのか
はっきりとは覚えていませんが、抗がん剤には副作用があるからという理由だったように思います。
私は看護師として病院で働いていた時に、ガンと診断された患者さんは手術か抗がん剤か放射線治療を受けるものだと思っていたので、父の抗がん剤の治療をしないという選択に戸惑いました。
その時初めてガンを治すために、西洋医療ではない方法はあるのか疑問を持ったと思います。
看護師としてできることって何だろう
父は手術を受けましたが、ガンの再発があり免疫療法を選択しました。しかしガンの転移が進み、最終的には抗がん剤の治療を受けました。
父は自宅で生活していましたが、ガンが進行し少しづつ力が弱くなり、身の回りのことができなくなり、判断もできなくなっていきました。
父が弱っていく姿を見るのはとても辛かったのに、「看護師だから自分の辛い気持ちは置いて、父と母の支えになろう」と気丈にふるまっていたので、私が娘に戻って泣いたのは、父の死の翌日でした。
父が亡くなってから、もっと娘として父と向きあった方が良かったんじゃないかな、と後悔する日々が続きました。でも看護師としての思考や行動で父と母の支えになろうとした自分にOKを出してあげたら、私は先へ進めるのではないかと気づきました。
今後も仕事で看取りをすることはあるでしょう。看護師として日常生活のお手伝いや治療を安心して受けられるようにする支援は大切だと思います。
ただもっと大切なことは、死に向かう方とそのご家族が安心して過ごせるようにすることだと思います。そのために自分が穏やかでいる、残されるご家族の方の支えになることが必要なのではないかと感じています。
西洋医療だけでは健康になれない?
悪くなった部分を切る、症状に合わせた薬を飲む。
それが当たり前だと思っていました。
しかし手術をしても薬を飲んでも治らない、という場面をたくさん目にしてきました。
父が亡くなってから数年後に、心と身体について学ぶ機会を得て、病気はどこかから勝手にやってくるものではない、悪くなったから切ればいいわけではない、薬を飲めば治るわけではない、ということを知りました。
和整体という治療方法を学ぶきっかけとなった父の死
父の死によって、私は「もう少しできることはなかったのか」という考えをもつようになりました。
その考えは、主につぎの2つが中心でした。
・家族としてガンになった父にどう接したら良かったのか
・抗がん剤を選択しないのであれば、どのような生活を送ってもらえば良かったのか
5年前から心のことを学び始め、4年前に和整体に出会い、私が「もう少しできること」に近づいてきたと思います。
心のことを学び始めて、家族がガンになった時に自分がどのような関わりをするか、ということも学びました。
「父が決めたことを応援する」、「夫婦で決めたことを応援する」、「残された母に悔いの残らないようにする」
本人や伴侶が選択したことを尊重して関わっていく、ということが大切だと知り、私が父と母にどのような関わりをしていたのか改めて振り返りました。
父が選択した「抗がん剤治療はしない」、母が望んだ「抗がん剤治療を受けて欲しい」、このどちらも尊重したと思います。
しかし「看護師だから○○しなければならない」が強かったと思います。
看護師だから客観的でいなければならない、看護師だから効果的な治療を勧めなければならない、がそうだったのでしょう。
心と身体は互いに密接に影響し合います。
当時和整体を体得していたなら毎日施術をしたと思います。
免疫力を高める必要性があると知っていれば、一緒に散歩をしたり、お風呂に塩を入れたり、食事にも気をつけたかもしれません。
しかし父が望んでいたことは、家族からガンを治すために何かを提案されるのではなく、家族からこれまでの自分を肯定してもらうことや、感謝されりことだったのかもしれません。
父が抗がん剤の治療を選択したのは、この世に残す妻に安心させるためだったのかもしれません。
娘として父の決めたことを肯定し、これまで育ててくれたことを感謝し伝える。
看護師と父と母が安心して過ごせるようにフォローする。
それが心の面で、もう少しできたのではないかという部分です。
心が満たされた時、治療を継続するかどうかの考えは変わるかもしれません。
しかし人間の思考や感情は長い時間をかけて身体に影響します。
父が抗がん剤を使用しないという選択をした時に、西洋医療以外の治療方法はないのだろうかという疑問をもちました。
この疑問に応えてくれたのが和整体でした。
ストレスがどのように不調や病気の原因となるのか、心からだけではなく身体から不調や病気にアプローチできると知れたことで、私はとても救われました。
人間には自己治癒力が備わっています。
和整体は手を当てて施術します。しかし不調を治すのは自分自身です。
和整体によって身体にどのような変化があるのか
なぜガンになるのか。
ガンはなぜできるのか。
これについては様々な研究がなされていて、何を信じるかは皆さんそれぞれあると思います。
私が思う「ガンになる理由」を自分の身体と日々向き合い、様々な情報から考えたのは、「やっぱりストレスだよね」でした。
和整体学び始めてから、毎日自分の身体に触れています。
強いストレスを受けた時の身体とはどのような変化があるか考えたことはありますか?
私の身体はストレス(自分はなんて仕事ができないんだ、という自己否定が多いです)を受けると、肝臓が硬くなり、脾臓も硬くなり、膵臓も硬くなります。それに伴い大腸の動きが悪くなっています。後頭部には何かよくないものが溜まり首が硬くなっています。
このような状態で何かをしようとしても、うまくいかないのは想像がつくと思います。
和整体では、硬くなっている場所(内臓や頭の硬膜)を触って施術をします。内臓や硬膜は柔らかくなり、本来の位置に戻ります。続けることで身体本来の働きを取り戻していきます。
ストレスを受け続けると、内臓や頭蓋骨(硬膜)に硬さや本来の位置からずれることで本来の機能が発揮されません。これは呼吸や血流、ホルモンバランス、神経伝達など身体のシステムに異常をきたすからです。
このような状態が続けば、身体に不調が現れ、いずれは病気になるでしょう。その病気の1つがガンです。
ストレスは生きていれば必ず受けます。
しかしストレスを緩和する心のありかた、身体の整え方を身につけることで、辛い症状や病気は予防できると思います。
私が目指す健康な社会
私たちは体調が悪ければ病院にかかり、検査を受け、薬を飲み、必要であれば手術も受けることを当然だと思ってきました。
しかし身体には自己治癒力があります。
常に私たちがベストな状態でいられるように身体は働いています。
これを恒常性やホメオスタシスといっています。
自己治癒力を高めるために、心が健康であること、身体が健康であることが必要です。
自分の心と身体に向き合い、その時に最適な行動がとれる。
例えば寝ることかもしれませんし、食べることかもしれません。
深呼吸が必要かもしれませんし、お風呂に入ることかもしれません。
体調不良の時にすぐに病院に行くという選択肢のほかに、自己治癒力を高めるという方法がもっと広まって欲しいなと考えています。
自分の心と身体に向き合って、自分を大切にできる人がたくさんいる社会になったら、もっと楽に生きられるのにな、と感じています。
そのために、心の健康を取り戻すために必要な考え方やワークと、身体が自分で治そうとするためにお手伝いをしていきたいと思っています。