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ビジネス陽キャ
2024年2月29日 00:27
無事、本番を終えた僕たちに残されたものは、残りの高校の舞台をひたすら観ること、だった。この会場は海沿いの街で、僕らはまったく土地のことに詳しくはなかったのだけれども、この街が地元である友人、秀才だいちゃんとホリジには、どこを観に行ったらいいとか、近所のスーパーとかラーメン屋とかいろいろ教えてもらっていた。そんな彼らの舞台がついに始まった。地元なだけあって、彼らの舞台の時には観客席に
2024年2月28日 00:14
いよいよ高校演劇界の晴れ舞台、県大会が始まった。合宿で同じグループだった仲間もちらほらと。秀才だいちゃんとホリジの高校は今年も出場していた。全国に出ていた憧れた顔ぶれと同じステージに立てる。これはとても光栄なことだ。まだスタート地点。でも、興奮は尽きなかった。1日目は僕らは特にやることはない。ひたすら観劇。そして空き時間で練習をするのみ。幸いなことに初日に見
2024年2月26日 08:49
文化祭の成功から地区大会突破を確信した僕らはその勢いのままに大会に向けた猛練習を引き続き行う。普段寡黙で絶望的な滑舌のおっしーがある日「あだしはですねぇ、今回大会で勝でなかったら教師になっで、生徒を育ででこの脚本で絶対に全国にいぎますから!」といきり立って、叫んだ。ここで部員全員の気持ちが固まった。"こいつが教師になったら、絶対生徒からいじめられる。教師になるのを阻止するために
2024年2月25日 00:13
文化祭の日が訪れた。今年は体育館での発表。去年が市民会館だったことを考えると残念極まりないけど、まぁ仕方ない。朝からせわしなく準備が進む。今回の演目は郷土史に絡む内容だったこともあり、校長がやたらと楽しみにしているらしいと顧問から言われた。やめてくれ。ハードルがただただ上がっていくではないか。緊張の中、僕らの上演がスタートした。この舞台の全容はこうだ。慶長5年(