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猫詐欺 (笑) に遭ったときのこと ①

今回は、私の note で何度か出ている 「猫詐欺」 というワードについて
書いてみようと思います 🐾
(猫詐欺ってだけじゃ具体的にどんな詐欺なのかわかりませんものね)



以前住んでいたアパート (当時の所属大学へ徒歩10分の好立地) の近くに
猫のたまり場 (通称・猫広場) がありました。
そこには、血縁があるわけではないらしい数匹の猫たちが、なんとなく
仲良くたむろっていて、一種の和みスポットになっていました。
出勤時と帰り道にその子たちのお世話をすることが、いつしか私の日課に
なっていました。

餌やりさんはほかにも何人かいて、その中のある女性を仮に Y さんと
します。
近所の大きなマンションに住む、お嬢様っぽい風情の、なんと医学生。
(年齢は私と同世代)

控えめにいって、まあ変わった人でした。
なんというか、会話が嚙み合わない。
投げたボールを落とされるのではなく、あさっての方向に投げられて、
ぽかんとしているうちにドロンと消えてしまう、そんなイメージ。
前に言っていたことと全然違うことを言ったりするし。

あ、医学部の学生というのはほんとですよ。
なんでわかるのかって、私が当時勤務していた大学の学生だったから (笑)。

この Y さん、なぜか猫たちにカステラを与えていました、毎回。
自分では食べないカステラを、わざわざ猫たちのために買いにいって
いたそうな。
どうしてカステラなのかと訊いてみたら、「あげたら食べたから」 だ
そうです。
いや、そりゃあお腹がすいている時にもらったんだったとしたら食べる
かもしれないけど、そもそも人間の食べ物を猫にあげるのはあんまりよく
ないんじゃないでせうか? とそれとなくやんわり伝えてもどこ吹く風。

私も、猫の保護活動をする中で他人から凝り固まった正義を強要されて
つらい思いをしたことは何度もあったから、よっぽどのことがない限り
他の人に自分の流儀を押しつけることはするまいと思ってるだけに、
強くは言えず。
猫たちを気にかけてあげる人はひとりでも多い方がいいので、あまり
うるさく言ってへそを曲げられたりしたら困るという思いもありました。

ちなみに、猫たちそのカステラをほとんど食べてはいませんでした。
いつも (私から) ちゃんとした猫用ごはんをもらえるんだもの、食べる
わけがない。
ちょっとだけ齧ったものが毎回ごろごろ残っていて、それを私が片づけて
いたので、Y さんは猫たちが食べたと思いこんでいたんでしょう。

Y さん (ほかの餌やりさんもだけど)、食べ物を置いていくだけで、
その後のことには関知しませんでしたし。 
食べられるものが放置してあると、カラスがやってきてぶっ散らかして
しまうんですけど 💧
使用済みの器だって、自動的にきれいになるわけじゃないんだけどなあ💧
(何度か貼り紙などして注意喚起したんですがね)

誰かが (=私が) やってくれるだろうと思って、安心していたんでしょうね。
私としては、広場の環境が悪化したら、犯人にされてしまうのは猫だから、
そうならないように、あくまで猫のために、後片づけも掃除もきちんと
やっていたというだけなんですが。。。



(つづく)
※ 若干、フェイクを入れてあります。

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