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猫詐欺 (笑) に遭ったときのこと ②

猫広場にいつもいる猫以外にも、周辺地域には何匹か猫がいて、
その中にとっても可愛い顔をしたメス猫がいました (仮名・ネズコ)。
ネズコは基本的に単独行動。

Y さん、ネズコのことが特にお気に入りで、膝に乗せて食べ物を
与えながら、
「夏休みには保護して実家に連れて帰りたい」
「この子は昔飼っていた子にそっくり。その子が夢の中で出てきて
『Y ちゃんのところに帰るからね』 って言った。だからこの子は
  あの子の生まれ変わり」
云々とうっとりと語っていて、ちょっとだけ 「?」 と思う部分はあった
ものの、この子にはすごく気にかけてくれる人がいてよかったな、と
受け止めていました。



ところが。
2020年の5月頃に、ネズコちゃんに異変が生じはじめました。
なんか、どんどん痩せていく。
ぽてっとして可愛らしかったのに、見るたびに小さくなっていく。

Y さんも、私を顔を合わせるたびに、心配だ心配だとぼやく。
ネズコに対しては、「実家に連れていくからもうちょっと待っててね」
と語りかけながら。

「そんなに心配なら、一度動物病院に連れていったら? 捕獲するのを
 手伝うし、必要なら費用も折半しますよ」
そう言うものの、
「でも、夏バテかもしれないし!」
で話が終わってしまう (夏バテ? んなわけあるか)。

こういうやり取りを3~4回はくり返したと思います。
Y さんが私を見かけるたび寄ってきて心配だ心配だと訴えかけ、
私が様子を聞いていろいろ提案する、
話しているうちに Y さんひとりで何か納得してしまうまでがワンセット。
コントか。

ここまでくれば、鈍い私も、Y さんは何もする気はないんだなとわかって
しまう。
理解できないのは、あれだけ溺愛していたのに、痩せていくネズコに
対して何の策も講じないでいられる Y さんの神経だ。
「みゃおさん、なんとか手を貸してください」 ということすらナシとか。

ちなみに Y さん、詳細は省きますがまちがいなくお金持ちのお嬢さん。
お金も、医学部に入れるだけの頭脳も持ちながら、そしていずれ医療の
現場に立つ身でありながら、可愛がっていた小さな命を見捨てることが
できるなんて信じられない。

私は当時婚活コンサルを受け始めた頃で、Y さんのことも岩熊さんに
さんざん愚痴っていろいろ諭されたけど、やっぱり今でもわからんわ。





で、ネズコは結局どうなったって?










隣の部屋で 「ごはんはまだぁ~?」 と騒いでますわよ 😽



(まだつづく)

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