【介護事業の必要性を知ろう!介護の市場をもとに解説】


高齢化社会の影響で、介護事業の需要と供給は年々増加しています。
自身の介護経験をもとに、「独立したい」「理想の介護事業所を作りたい」と考えている方も多いと思います。
しかしながら、自分の思い描いた事業がビジネスとして成り立つのかどうか不安を抱えている人もいると思います。
介護事業の現状と将来性を押さえておけば、新規参入するときの参考になりますので今回の記事を読んであなたの将来やりたい事業と照らし合わせてみてください。

・現在、介護業界の市場規模

市場

現在も急激なペースで伸びている介護市場
高齢者の割合が急速に増えていることは押さえておきましょう。
65歳以上の高齢者は2000年の時点で全人口の17.2%でしたが、
2050年には全人口の35%を超えると予想されています。
高齢化社会が進むにつれて、介護事業の市場も年々拡大、増加しています。2014年には年間で約8兆6000億円だった市場は、2020年に15兆近くにまで達する可能性が高まってきました。
介護保険制度が開始された2000年度には3.6兆円だったことを考えると、かなりのペースで市場が拡大しています。

これだけ介護市場が拡大している時代において、決して十分なサービスや施設、人手が足りているとはいえません。
「2025年問題」という深刻なテーマが迫ってきていることは、介護市場のリスクとなっています。
2025年を目安に、団塊の世代と呼ばれる人々が75歳になります。
その時には日本の人口のおよそ35%が後期高齢者になるのです。

後期高齢者がこれだけの割合になることは過去には無く、
介護業界では急速に環境整備が行われています。
社会保障費が急増すれば、若い世代の経済的負担も大きくなるので法律面の見直しもなされなければいけません。
介護施設やサービスも、今までとは違った状況に対応できるだけの柔軟さや様々なニーズを汲み取ったサービスも求められてきます。


・介護市場の参入しやすさ

介護 車イス

2025年問題を控え、介護事業に参入するチャンスは広がっています。
介護事業のメリットは、貸し倒れなどでキャッシュフローが悪化する危険が少ない点です。
介護事業では国が請求先となり、報酬の9割は国民健康保険団体連合会からの支払いになります。

リピーターを生み出しやすいのも一般事業より有利なポイントです。
介護施設や訪問介護などは、介護職員の質が高い事が継続的な利用を見込めるポイントとなってきます。

利用者様、家族様は介護事業に安心と安全を求めるので、
一度気に入った場所を見つけたら簡単に乗り換えません。
しかも、高齢化社会である日本においては、利用者は時代とともに増えていくことが確実であり
口コミ、ケアマネージャーの信頼獲得により、余裕のある経営が可能です。

介護事業で成功するポイントは参入のしやすさは
介護業界の魅力であるものの、成功を収める為には、
既存の事業にない目新しサービス、事業を行う地域のリサーチが必要となってきます。

介護施設やサービスは地域密着型になることが多く、近隣住民からどれだけ認知され、支持を受けられるかが鍵となってきます。
既に信頼を得ている介護施設がある地域に新規参入しても、新たに利用者を獲得するのは難しいでしょう。

そもそも利用者になってくれるターゲットが少ない地域で開業しても、集客は見込めません。
介護事業のニーズがあるにもかかわらず、施設やサービスがない地域を見つけることが長く続けていくための条件です。

・まとめ

まとめ

以上の事のように今後も介護の事業は拡大、増加し続けていくことが予想されます。
しかし安易に考え無しに事業を行うと既存の事業に太刀打ちが
困難となります
小規模ならではの売り、マーケティング知識も必要とされていますので、
介護での独立を考えている方は、行う事業の強みや弱みを明確にし計画的な戦略で行動していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?