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おはようございます。

中国語が話せる行政書士の大西祐子です。

外国人雇用管理アドバイザー、日本に住む外国人をサポートすべく、お役に立てる情報を中心に発信しています。

最近読んで面白かった本の紹介です。

サードキッチン

白尾悠 河出書房新社

高校を卒業して一人アメリカに留学した女の子のお話し。
海外に出ると自分がマイノリティ。
「マイノリティ」とは何か考えさせられる本です。

―君たちはどう思った?
私は私である以上に、まず日本人で、アジア人で。
いつの間にか背後に途方もなく大きくて果てのないものが広がっている。
自分が日本を代表しているわけではない、しかし、海外に出るとどうしても「日本」を代表しているかのように思われるし、自分でも思ってしまう。
少なくても、目の前の相手に対しては、自分が「日本」の代表となっていることが往々にある。

Pros and Cons(賛成と反対)はディスカッションの基本だ。自分の本当のスタンスはどうであれ、両サイドの意見を皆で検討してみる。そうやって議題について客観的なアプローチを取ることで、批評的に施行する力を養うのだ。
私はどういう人間か。それを、よく知らない他人に決められるということ。
いやだ―ほとんど反射的に、そう思う。


ステレオタイプも一種の差別。
どこの国の人でも、おとなしい人、陽気な人、まじめな人、暴力的なものも、多様なのが当たり前であるのに、ひとりひとり違う人間であることを無視して、勝手なイメージで集団として単純化してしまう。


分かりやすい差別だけでなく、気づかない差別もある。


そして、自覚がなくても知らず知らずに差別することもあり、無知や無自覚によって結果的に差別になっていることがあります。

同じ国、同じ地元に育とうが、同じ言語を話そうが、関係ない。
この国のマジョリティは“他者”専用マスクを用意して、決して素のままの、同じ人間として見てくれることはないのだ。ひょっとしたら本人たちさえ気付かない、永遠に消えることのない壁がそこにはある。

みなが多様で、平等で、一緒に暮らす、自由の国、というおとぎの国はないのでしょう。

なめらかに話すことがゴールじゃない。私はただ、伝えたいのだ。
英語がうまく話せるようになりたい、うまく話して、聞き取って、ネイティブ並みに流暢になりたい。
というのはゴールではない。

外国語が話せるというのは、単なる手段であり、それを使って何をするかが大切。

分かっているけど、勉強をしているとそれがゴールのように考えがちです。


資格試験も受かって満足、ではなく、その資格を使って何ができるかが大切です。


最後までお読みいただきありがとうございます。

今日も良い一日をお過ごしください!

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