シェア
海が近い街に住んでいるので、常に風が吹いている。 窓を開け放していれば真夏、真冬のど真ん…
いつもの家事を終わらせたあと、小豆を煮た。 ふつふつと豆が熱い湯の中で踊る音がする。 …
白くてツルツルしていて歩きづらい。 さっきまで普通に家にいて、ちょい遅めの朝ごはんしてた…
おおきな杉の木は、自分が小さかったころ、こどもたちと背くらべしたことを思い出していた。 …
だいじょうぶなんだ きっとだいじょうぶなのに なにも感じられないとき なにも聞こえないと…
紺碧と漆黒のグラデーションの空から 夜が下りてきた 物言わぬ深海のような 夜よ 見えるだ…
朝、バス停まで 走る 走る 走る そうか、走れたんだ 空の果てからやって来た蒼い風が わたしの中に飛び込んで教えてくれた 走れ 走れ 走れ 幼子の最初のかけっこのように 見てごらん 駆け抜ける晴れ晴れとした顔 軽々と追い越したのは いつかのわたしの白い亡霊 ハッとおどろいて消えた
わたしのお風呂は森の中にある。 淡く玉色に光る大きめのバスタブが、とりわけ大きな木のそば…
タイトルは忘れてしまったが、もしもの例えでその結果どうなるかが載っている絵本があった。 …
みかんは手で楽々むけますが、オレンジは皮がちょっと厚いですよね。 食べるときにどうやって…
今から考えると、夕焼けがやけに美しく、北風がびゅうびゅう吹いていた水曜日の夜が戦いの幕開…
なんだこれ うどんみたいと 笑う子と 巻いて結んで結んで巻いて
ポケットのスマホ温めひとりゆく それも宜候 彼の彼女のクリスマス