【中学生にも分かるニュース解説!2023/8/14(月)】
今日のニュース
アスパラガスtのニュース解説。
今日は、「アマゾンプライム“2割値上げ”を突然発表 背景に「2024年問題」の影響か それでも海外より“激安”のワケは」
について解説します。
今日の復習教材
地理的分野・・・交通網での結びつき
時間地図
公民的分野・・・物流・配送
労働問題
さて、今日は「結びつき」という大きな地理的テーマを解説していきます。
特に、交通網の観点から見ていこうと思います。
先日、お盆休みを利用して、福岡に行っていました。
もともとアスパラガスtの奥さんが住んでいたということもあって、結婚してからも福岡にはよく行っています。
さて、その福岡なんですが、いろんな行き方がありまして、
・フェリーと車で
・新幹線で
・飛行機で
と同じところに行くにも、毎回行き方を変えながら、楽しんでいます。
それぞれ良さがあって、同じところに行っているはずなんですが、
毎回新しい楽しさがあります。
移動も旅の醍醐味ですよね。
なんでこんな話をしたかというと、日本の交通網って、とても発展していて、世界レベルでみても最先端に近いんですよ。
新幹線で言えば、博多-東京間を約5時間で移動しています。それが、需要が多い夏休みのお盆の時期などは、5分に1本くらいの間隔で出ている時があります。
北海道から九州までは、島が分かれているのに、新幹線で結ばれています。
飛行機も空港が無いところが無いのではないかというくらい、たくさんあります。
フェリーも毎日いろんなところで動いてる。
日本の大きさは変わってないんですけど、私たちが移動できる範囲はとても広くなっているんです。
この様子を表した地図があります。時間地図と呼ばれるものです。
以下の日経新聞のHPに、日本の時間地図の変化が、とても分かりやすく説明されています。一度見に行ってみてください。
私たちは、交通網の発展により、いろんな移動がしやすくなっているんですね。
発展した交通網が生み出した日本の物流
では、ここからは公民的分野の「物流」の話をしたいと思います。
私たちが商品を手にするまでの流れは公民で学習しましたよね?
ここではAmazonがテーマになっているので、Amazonを例にざっくりと考えてみましょう。私たちがAmzonで何かを購入する場合に、どれだけの人が介入しているかというと、
Amazonで何か欲しいものを検索して購入する。
↓
商品保管しているところから、購入した商品を探して配送する人
↓
保管しているところから家まで届ける人々
※ここの人数はどれだけ遠いところから、どのような手段を使って配送
されるかで変化していきます。
(例)お店
↓
宅配業者①
↓
空港
※空港で仕分けする人⇒飛行機に荷物を乗せる人⇒飛行機から
荷物を下ろす人⇒おろした荷物をさらに仕分けする人
↓
宅配業者②
↓
自宅まで購入した商品が届く。
このように自宅に届くまではいろんな人の手が加わって届くことになります。インターネットにおける通販だけでなくて、スーパーで購入する商品なども含めて、全てのモノに対して言えることです。
さて、このような行程をどれだけの時間で実施しているかというと、どれだけ遠いところであろうが、だいたい国内であれば2~3日で届きます。
ちなみに、先日の福岡旅行ですが、荷物が多すぎて、
購入したおみやげを自宅まで送ることにしました。
その日のお昼間に送ったものが、
翌日には家まで届くんです。
本当に驚きです。とっても便利ですよね。
日本の物流は実は、とても発展してい本当にすごいんですよ。
物流業界にある大きな課題「2024年問題」
では、この物流がどのようにして成り立っているかというと、
先ほど話した
・日本のとても発展している交通網の結びつきと…
実はもう一つあって、
・物流業者の人たちの多大な努力
です。
みなさんは、平日や真夜中の高速道路を走ったことはありますか?
見渡す限りトラックだらけです。
真夜中なんて車は少ないと思っていませんか?
違うんです。
真夜中はたくさんのトラックが常に走っています。
つまり、物流は24時間フル稼働でうごいているんですよね。
物流業界で働いている人は、休む間もなくずっと働いてくれています。
こんな状況の上に、私たちの便利な生活が成り立っているんですね。
物流の業界は、日本の経済を支えているとても重要な業界なんです。
ですが、そんな働きづめの状態って良くないですよね。
そこで、日本政府は国をあげて、物流業界に「働き方改革」をするように指示をしました。今回はあまり詳しく説明はしませんが、単純に言うと、
「今まで一人の人が無理して働きすぎだから、
適正な労働時間にしましょうね」
と言っているんです。関連する様々な法律があります。そして、それを具体的に実施していくのが、来年の2024年からなんです。
では、今までのこの恵まれた物流環境を崩すことなく、働き方改革をするにらどうしたら良いでしょうか?
必然的に今まで1人の人が持っていた労働を2人で分割して持ったりすることになるわけです。
物流に携わる人が、今までの2倍いるわけです。
来年から人手不足になりますよね?
さらに、雇われる人が2倍になるということは、会社側からしても人件費が2倍になるということです。つまり、僕たちが商品を購入する価格も必然的に上がっていきます。
これが
「2024年問題」
です。
物流に携わる人を見つけないといけない。
我々消費者は価格があがる。
など、
いろいろ課題がある分けです。
ただ、この状態って僕たち消費者側もしっかりと受け止めないといけません。物流業界の人が、今までは働きすぎだったわけですから。
その上で恵まれた環境があったわけです。
アマゾンプライム“2割値上げ”を突然発表
さて、ここまで解説すれば、今日のニュースを理解することができます。
国内で2007年に始まったアマゾンの有料会員サービス「アマゾンプライム」が突如値上げを発表しました。
かく言うアスパラガスtもアマゾンプライムのヘビーユーザーなので、このニュースが流れた時は、「どれだけの値上げなんだろう?」とすぐに食いつきました。
記事を読んで見ると、その背景にあるのが「2024年問題」ではないか、ということです。
更に、その価格の引き上げになっても、日本のプライム会員費はとても安みたいですね。世界と比較したことがなかったので、とても興味深かったです。そして、その要因は配送料の安さです。
どれだけ、日本の物流業界が努力しているのかが身に染みて分かりました。「2024年問題」のことも考えると、当然の値上げだと考えられます。
まとめ
さて、今日は「アマゾンプライム“2割値上げ”を突然発表 背景に「2024年問題」の影響か それでも海外より“激安”のワケは」について考えていきました。
地理的分野・・・交通網での結びつき
時間地図
公民的分野・・・物流・配送
労働問題
中学生の知識を使って掘り下げていきましたが、掘り下げれば掘り下げるほど、値上げして当然ですよね。
アマゾンプライムって本当に便利で、配送もモノによっては、当日に配送してくれたりします。急に必要になったものがすぐに届くって、落ち着いて考えてみれば本当に奇跡的なことなのに、僕もそれが当たり前の感覚になってしまっていました。消費者側としても、しっかりとこれからの物流業界の状況を意識してみていく必要がありそうです。
そして、僕たち適正な価格設定の意識を持たないといけませんね。
みんなが学んでいる社会科授業は、
実際の社会とこうやってつながっています。
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