私と日記の物語。

今日も書くことは何もありません。
ごめんなさい。

これは、私が中学生の時、交換日記に書いた文です。
その頃、交換日記が流行っていて、友達の何人かで回していました。最初はいろんな事を書いていたけれど、しばらくした頃に、何日か自分の元で止め、挙げ句の果て、上の文章を書いて次の人に回しました。

私は日記を書くのが苦手です。

小学校の頃は、夏休みの宿題の絵日記に書く事が無くて苦労しました。その頃の宿題はノート形式の絵日記帳に何日分も書くのが宿題だったと思います。
絵日記には、特別なイベントや出来事を書くと思っていたので、夏休みに毎日イベントがある訳も無く、書く事なんて何も無いと思っていました。

夏休みは、毎日、友達と山や川で遊んでいて、
山に入って虫を獲ったり、新しい道を探索したり。
川で向こう岸にみんなで協力して渡ったり、じいちゃんが作ったショボイ釣り竿で「はえ」を釣ったり、石を積んでダムを作ったり。
お菓子を買ってきて屋根の上で食べたり。
夏休みなんてやりたい放題遊んでいました。

今思えば、毎日が冒険で発見なんて沢山あったと思います。
でも、子供の頃はそれが日常で当たり前だったので、そんなことは日記に書きません。
大人には話したく無かったのもあります。
だから、日記に書く事なんて何も無いと思っていました。私は絵日記を書くのが楽しいと思った事がありませんでした。

そして、中学生になって、
交換日記も最初は楽しく書くのですが、途中から何を書いて良いか分から無くなって、最後には、何も書けなくなってしまいました。
結局、友達に謝って自分はやめると話し、終わってしまったのです。
書かなきゃと言うプレッシャーに負けてしまったのだと思います。
友人達は、カラフルな色使いで色んな事を書いていました。読むのはとても楽しかったのに、自分は書けず凄く恥ずかしかったのと、申し訳ない気持ちだけが記憶に残っています。

それでも、大人になってから日記を書きたい気持ちはずっとあって、ノートを買ってきては何ページか書く、やっぱり続かない…
日記をつけると、ポジティブになれるとか、未来日記を付けると夢が叶うとか知ると、ノートを買ってきて日記をつけ始めるのですが、やっぱり続かない…。そんな事を繰り返していました。

私が日記を書けない理由ってなんだろう。

そう思って考えてみると、
字が下手…ほんとに下手で自分で見てても嫌になる。
絵が下手…絵日記じゃ無いにしてもイラスト入とか憧れる〜。
三日坊主。雑な性格。何かを毎日する習慣が無い。…あぁ書いてて嫌になる。
でも、一番の理由は書く事が思い当たらないです。
毎日、電車で会社に行く→仕事する→変わらないお昼を食べる→仕事する→電車で家に帰る→ご飯を作る→風呂→寝る。です。
変わらない毎日に書く事が見つからない。
言ってる事は小学生の頃から変わりませんね…

noteで毎日更新されてる方の記事を読むと、日常の一場面を切り取って上手に書いてるなぁ、スゴイなぁと感心してしまいます。
自分も書けるかなぁと考えるのですが、全然思い浮かびません。
友人にも10年日記をつけてる人がいました。私も書きたいと思い買いに行きましたが、やっぱり無理だろうなとやる前に諦めました。

小学校の娘は毎日一行日記をつけています。書くことなんかないと毎日言っています。
私は娘に、今日は学校で何したの？こんな時どう思った？聞くと色々答えてくれます。それ書いたら？って言います。
そんな事は書きたく無い！と言いながらも、学校での事、友達の事、家での事などを書いています。
そして、娘は私に「お母さんは今日一日何があったの？」と聞いてきます。

私はゔーんと唸ってしまいます。

娘に聞いてる手前、答えない訳にはいかないので(笑)
信号待ちをしてたら丸々と太ったハトが寄って来て全然逃げないし、道に出るから車に引かれるぞと思ったとか、
駅で人とぶつかりそうになったけど間一髪で回避したとか、
会社の人の家の近くで熊の出没情報があったとか、君に貰った折り紙で作った四葉のクローバーが嬉しかったとか…答えます。

自分も1日あった事に想いを馳せたら色々あるんだと思います。

こんなのでよいのかな？
日記には自分の感じた事を書きたいなと思うと全然書く事が無いと思ってしまいます。
あっでも、娘との事を書くなら色々あるのかな、成長していく様子は面白いしね。

☆☆☆☆☆☆☆

noteに「書きたい事はなんだろう」って記事を書いて、中学時代の交換日記の事を思い出しました。
自分のnoteの記事を読んで見ても相変わらずツギハギだらけだなぁって思います。
多分、娘の成長の記録などはnoteには書かないと思うし、自分の日常をnoteに毎日書ける様にはならないと思います。
でも、気負わずに、ココロに浮かんでは消える他愛も無い事柄をnoteに書いて行けたらなぁと思います。
出来れば、兼好法師のように…

つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

…携帯に向かひて　ですがね。

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