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宇宙文学

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宇宙の詩、小説まとめ。
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#日記

僕達は何処迄も行ける

僕達は何処迄も行ける

九月の残暑に氷菓を頬張る僕達は小さな窓の内から不意に何処迄も行けることを知る、この足が縺れてもこの手が震えてもいつだって僕等は信じ切ることが出来る、美しい世界の陰と絶え間ないひかりにうたをうたう、手を叩いて先頭を行く僕で居よう、君も巻き込むよ、屹度ブラックホールを丁度抜けたところ、光の速度でこの道をゆかふよ

宇宙

宇宙

スクエアホールから宇宙の果て
死んだ身体レッドライト点滅
あいはゴミ溜めの中
花咲く春の夢を見る

生活は儘ならない
一日さえも耐えられない
届かない手

たましいは浮遊している
捜している
人体模型、怪獣、芋虫

シリアルキラー
ペンギンの隣
8+1+2

スクエアホールから宇宙の果て
死んだ身体レッドライト点滅
あいはゴミ溜めの中
花咲く春はとうに過ぎて

待たない季節
嫌いな音楽
無駄な感情

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同じ色の星を見ていた

同じ色の星を見ていた

同じ色の星を見ていた かつても今も 名前のない色 終わりのような色をした 幾百億光年先の もう無いかもしれない星 それはもしかしたなら互いに見間違いで 宇宙には見知った星しかもう存在しないのかもしれない けれど僕達は探している いつだって 同じ色の星を見ていた人 この銀河の淵にいる 何処にもいないかも知れない人を 星座を踏み違えて 落っこちていって その先でも 探す 君を 君だけを ひかり だって

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