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靑生ふゆ
2021年11月30日 08:29
モン氏は帰路についていた。月は細く、不安になる。三億光年の旅がやっと終わったというのに。 モン氏の帽子はボロボロになって、足は痛いが、家に帰るのだ!三億光年と二歳になった鼠が待っていてくれる筈だ。モン氏はそれを考えると目を細めた。 この長い間、ずっと本当の星を探していた。 それはモン氏がかつて生活をしていた、この青い月が上る惑星でもなく、どんな美しい星々でもなく、流星群でも、小惑星群で