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めくるめく短歌ワールド - aso / たかゆり

こんにちは、たかゆりです。
最近私はもっぱら短歌ブームです。

短歌、と聞くと与謝野晶子やら「ひさかたの~」「春すぎて~」みたいな、百人一首のようなちょっと固いものを想像する人が多いと思います。
しかし!
現代の短歌はもうそんな枠には収まらない、自由でなんだかエモ~いものになっているのです。

有名なのが俵万智さんの「サラダ記念日」。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

俵万智「サラダ記念日」

自由ですね。
もっと最近の短歌はSNSなどを中心に広がっていて、さらに自由でユニークなものが多いです。
(確かに文字数制限のあるTwitterなどは短歌と親和性が高いなあと書きながら思いました)

そんな現代短歌の中でも私が特に好きな歌人が岡野大嗣さんという方。
私が短歌を好きになったきっかけは、岡野さんのこの歌を見たからです。

二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ

岡野大嗣「たやすみなさい」

…良い…!!
まさに「びびっときた」というやつです。

歌や詩の感想を言うのは少し野暮な気もしますが、この歌のどこがいいと感じたのか自分なりに考えてみました。

私は気に入った映画はもう一度映画館に観に行ったりDVDで見返したりするのですが、一回目はストーリーやセリフについていくので精いっぱいで、細かい動作や情景にはあまり気をやれません。
しかし同じ映画をもう一度見てみると、展開が分かっているから心に余裕が生まれ、一回目では見ていなかったような人物の表情や細かい動きに気がついたりします。
ああ、そんなところまで細かく作られていたんだなあ、とかこの仕草や行動にも意味があったんだな、と気づけるのが二回目以降の映画の醍醐味ではないかなと思います。
人生はたぶん二回目はないから、一回目の今、なるべく色々な仕草や出来事を見逃さないように生きたいな~と個人的には解釈というか勝手に共感しています。

他の岡野さんの好きな歌も少し。

ふと思う他愛のないことや何気ないシーンを切り取るのが本当に上手だなあと。

こちらの短歌は自由律短歌といって、もう五七五じゃなくてもいいし季語もなくてもいい。本当につぶやきみたいでとっつきやすいです。

私も渾身の自由律短歌を作ってみたので本日はその短歌でnoteを締めたいと思います。いきます。

改札でICOCAをそっとタッチする人はやさしい

たかゆり

もはや完全に私の偏見をつぶやいただけですが、個人的にはこれは真理だと思っています。

write:たかゆり

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