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《4コマ漫画》実録!子育てシェア活用術#011 もう一度、妻とふたりで乾杯しよう。子どもを預けて、デートをしよう。

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8月31日は日本記念日協会が認定する「 I Love You の日」です。8文字、3単語、1つの意味(8 letters, 3 words, 1 meaning)であることから、英語圏では「831」=「I Love You」と広く知られています。

妻の誕生日。僕は毎年、ケーキやお花やワインを買って帰る。忘れたことなんてない。妻は毎年「ありがとう!」と満面の笑みをうかべる。

ワインに合うおつまみを用意し、ケーキを切って取り分けるのは、妻。家族みんなで食べて飲んで、最後にお皿やグラスを洗うのも、妻。お花を生けるのも水の交換をするのも、やはり妻だ。

そういえば、SNSで「名もなき家事」が話題になっていたっけ。

じゃあ、僕がしている、妻の誕生日のお祝いって。妻は本当に、心からうれしいのだろうか。


ふと、いつぞや外国の友だちから言われた「あなたたち、夫婦でデートしていないの?どうして?」という言葉を思い出した。

いや、だって、子どもがいるし。と、すぐに思ったけれど。

だとすれば、子どもが寝静まった夜にコソコソする以外には、僕たちふたりは夫婦の時間を持たないのだろうか。子育てが終わってから、ようやく夫婦水入らずの時間を過ごすしかないのだろうか。それで、いいのだろうか。


僕と妻は、お酒が好きだ。結婚前は幾度となく、ふたりで飲んで、他愛のない話をして、笑い転げたものだ。

大ジョッキを頼んだ彼女と、グラスビールを頼んだ僕。置き間違えた店員さんが立ち去る前に、一気に飲み干しておかわりを頼んでみせたっけ。そのあと、枝豆は温かいうちに食べるのか、つめたく冷やして食べるのか、さんざん討論したなあ。

米どころ出身で日本酒が好きな彼女に、火入れをしない「生酒」をすすめられ「せいしゅ」とよんで怒られたことも。彼女のオススメは確か・・・だし汁で煮た鮭を炊き込んで、イクラのしょうゆ漬けをのせた、郷土料理の「はらこ飯」と、キリっと冷やした生酒の組み合わせだ。あれは、最高に美味しい秋の味だった。

九州出身の僕のオススメは、やっぱり芋焼酎。水炊きや鳥刺しのうまい店に彼女を連れていったら、どハマリして。九州の醤油は甘いとか、九州の食べ物は美味しいから太っちゃうとか、しばらく言い続けていて可愛かったなあ。

そんな彼女と結婚して、彼女が妻になって。妊娠が分かったとたん、妻は。

それはもう懸命に、お酒を我慢していたんだ。僕が変わらず晩酌したり、酔っぱらって帰宅したりする姿に、やや恨めしい目を向けながら。妊娠期から授乳期まで、妻は見事に禁酒を成し遂げてみせた。

そして、卒乳したあとは、かわいい息子に「かんぱーい」とされながら、軽く晩酌をする程度になった。

ということは、妻が外でお酒を飲んだのは、子どもを妊娠する前だから・・・もう何年経つのだろう。


外国の友だちに話を聞いてみると、たとえ子どもがいたとしても夫婦の時間を持つことがどれほど大切なことなのか、切々と訴えられた。「君はパートナーを愛していないのか」とさえ、言われた。

結婚する、親になる、ってそんなものだろう、と漠然と受け入れていた僕にとって、友だちの話は結構、衝撃的だった。

子どもを預けてでも、夫婦はデートをする。そんな夫婦の絆こそが、子どもにも良い教育となる。デートをする親を当たり前のように見て育ち、未来の子どもたちも同じことをする。


僕は、今年の妻の誕生日、子どもを預けてデートをすることにした。

実家に頼んで「夜に出歩くなんて」とか「子どもを預けてまで」とか、嫌味を言われるのは避けたい。僕はまだしも、妻が遠慮をしてしまうからだ。だかといって、ベビーシッターを頼むのはお財布が痛い。夫婦のデートのために、知らない人に子どもを預けてさびしい想いをさせるのも、絶対に嫌だ。

妻とも相談し、友だち親子にお願いできる「子育てシェア」を使って、子どもも楽しい時間を過ごせるようにしてみた。出掛けに「デートなんていいなあ。ゆっくりしてきていいよー」と言われて、うれしくなる。遠くの親戚より近くの他人、という言葉が身に染みた。案の定、友だちの家で、きょうだいのように遊んでいる写真が送られてきて、ホッとする。

妻と外で待ち合わせをすること自体、もはや新鮮だ。昼間、一緒に出掛けるときとは、訳が違う。化粧をして、アクセサリーをつけて、夜の街で見る妻は、やっぱり可愛い。

さあ、もう一度、ふたりで、乾杯しよう。

思い出した。妻とふたりでお酒を飲んで、食べて、会話をして、笑って。僕はそんな時間が、たまらなく好きだったんだ。楽しくて、愛しくて、たまらなかったんだ。

子どもにも、楽しい時間を。そして、夫婦ふたりで、大切な時間を。年に1回がいいのか、月に1回がいいのか、正解は分からない。でも、また、デートしようね。僕と妻は、手をつないで帰った。


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※本記事は、AsMamaに寄せられた実際の「子育てシェア」活用事例をもとにしています。
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地域の知り合い同士で頼りあう「子育てシェア」では、好きなアーティストのライブや夫婦のデートなど、大人のやりたいこともあきらめない事例が届きます。知らない人の託児や子どもに負担を強いるような託児で、親が好き勝手なことをするのは、私たちも反対です。でも、親子ともに顔なじみの、友だちのうちで過ごせる楽しい時間なら、どうでしょうか。シェアだから、頼るほうも頼られるほうも、お互いに、ありがとう。みんなHAPPYです。

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