アボンリーへの道 #36
アボンリーへの道 #36
After the Honeymoon 吸血鬼の恐怖
あらすじ
このごろ、ジャスパーの様子がおかしい。
吸血コウモリの研究、と称して
毎度毎度の徹夜続き。
そこへ、ジャスパーの科学論文を気に入った
女性科学者、シドニーが押しかけてきて、
ハネムーンが終わったばかりのデイル家に
ひと騒動を起こす。
コメント
吸血コウモリというところがミソ。
ジャスパーが吸血鬼になったと
フェリックスとセーラが思い込んでしまうのは
無理からぬ話。
(ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の影響もある)。
急速に仲良くなっていくシドニーとジャスパーを見て、
島の人々は噂話にかしましい。
娯楽に飢えてますねみなさん……。
このエピソードの見どころは2つあって、
『ドラキュラ』の記事の通りに変身した、と思い込んでしまう
フェリックスのおびえっぷりと
洞窟で仕事をしていたジャスパーを
いきなり情熱的に追い回すシドニー。
ジャスパーのオタオタぶりがみもの。
義母はこれを見ながら、
「どう見ても、オリビアはジャスパーにふさわしくない。
むしろシドニーのほうが、ジャスパーにピッタリじゃないの。
似たもの同士ってかんじで……。
オリビアは、どこがよくて、あんな奇人変人を
好きなのかしら」
言いたい放題言ってますが、ジャスパーは
非常に理知的で才能豊かな科学者だと
わたしは思うわけですよ。
ジャスパーの創造的なところとか
仕事にかける情熱とか
考えてみると、いいところはたくさんあるわけですね。
でも、ちょっとドジ過ぎるし
思い込みが激しすぎる面がある。
オリビアにとっては、そういう所も美点なのかもしれないけれど。
わたしはジャスパーにあまり魅力は感じませんが
ヘティ伯母さんよりは、人間的だし
人を上から押さえつける彼女よりも
ジャスパーはオリビアを、認めてますからねえ。
コミカルなシーンが印象的なこのエピソードでした。
今回は、話もスッキリしていて判りやすかったので
今後も楽しみにしています。
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