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『めんどくさがり屋のための文章教室』関連コラム09

はやみねかおるの『めんどくさがり屋のための文章教室』についてのコラムです。シリーズです。その9は、以下の抽出から。

心が震える――それは感動を超える感動。 そして、心が震えたとき、「この気持ちを、ほかの人にもわかってもらいたい。だれかに伝えたい!」という熱い思いが生まれる。それを書く。

「めんどくさがり屋のきみのための文章教室」より

たくさんの人と出会い、話を聞く 自分と違う考えに触れ、考える 感動する体験を増やせば、その中から、このことをかきたいというものが見つかる

「めんどくさがり屋のきみのための文章教室」より

心が震える体験って、なかなかありません。日常のなかで感動を見つけるのはほんとうに大変。

自分で出来る体験は限られています。となったら、読書するのが中心になってしまいます。本には、たくさんの経験や考え方が載っているからです。おカネを払うのがもったいないと思ったら、ネットで日記を検索するのもアリだと思う。

ほかの人のブログを読んだり、市販されているエッセイ集を図書館で借りて読んだり。
自分と同じ考えの人をそこで見つけて共感したり、面白いこと書いているなと思うとメモしたり。

西洋の才を和の魂で使うという記事を見ると、「和魂洋才だね。今さらなにを自慢そうに書いているんだろう」と不思議に思ったりもします。
わたしの知っていることが、ほかの人にとっては知らないことだったり、わたしの常識が通じなかったりしたら、悲しくなります。特に、エッセイは感動と共感が主の媒体ですから。

「あるある」「へー」がエッセイのキモ。あるところまでは、うんうんとうなずきつつ読み、最後のオチで、ヘーと言わせる。そこがエッセイストの腕の見せ所。小説はさらに転で話を展開させます。

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