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【一つの窓から】

子供と保護者の相談を受けているが、中にはシングルマザーの女性からの電話もあり保護者が2人の場合よりも1人の家庭運営の方が明らかに手が足りない上に、経済的にも困窮しがちなことが、電話口からもよくわかる。


発達障害の子供を抱えながら、シングルマザー、ワーキングマザーのAさんは親に頼れない中で夫と離婚後3人の子供を1人で育てている。

大変な中でいつも子供を優先し、育てづらい子供のために今どうしたらも含めて、今後の長期展望の視点は持てる女性だった。
だから、Aさんは本当にちょっと話を聞いてもらいたいタイプ。


愚痴を言う訳でも無く、頑張り屋さんのAさんが珍しく(親にも元夫にも頼れない、私が病気になったら子供達はどうなるんでしょうか?)

そんな事を聞いてきた。

体調が悪くなるとマイナスな事を考えるのだろう。いつも、辛くても私は歩くしか無い、選択をしてきたAさんには、珍しい弱音だった。

こういう時はまずは最悪な時のリファー先の情報提供をする。

子供のショートステイ
乳児院【概ね2歳未満児】
児童養護施設【2歳児以上】

申し込み先
お住まいの区の区役所福祉部民生子ども課民生子ども係または支所区民福祉課保護・子ども係

この提供をしながら、ずいぶん前に産後うつで、もう子供の面倒が見れない。今からどこか子供預かって欲しいそんな相談をしてきた。かなり緊迫した女性からの電話を思い出した。

あの女性に対して夜間出来る事は話を聞く事だけだった。

夜中に今すぐ産後2ヶ月の子供を預かってくれる場所は行政機関で聞いた事が無い。

産後の女性の10人に1人が産後鬱に罹患すると言われている。

先程の乳児院は産後母子ケア事業のショートステイ先でもある。

しかし、そこのサービスに辿り着くには、

事前に区役所の保健師や助産師が面接や家庭訪問等で聞き取り区役所が利用調整をする手順がいる


事前申し込み、判断が当然必要となる。

いつも思うが、事前に心身状態の悪化が予想出来る母親なんて、どれくらいいるんだろうか?

実は、そこには特例がある。

母子のいずれかが感染性疾患(麻しん、風しん、インフルエンザ等)に罹患している場合
・母子のいずれかが入院加療の必要がある場合
・母親に心身の不調や疾患があり、医療的介入の必要がある場合(ただし、医師により、産後母子ケア事業において対応が可能であると判断された場合にはこの限りではありません。)


つまり心身に異常があり、入院を伴う加療が必要場合は特別らしい。

そう言えば、母親が統合失調症で入院をしたが、ために児童養護施設に兄弟で入所したケースを知っている。

児童養護施設は昔は孤児院要素が大半だった


現在、児童養護施設の主な入所理由として最も多いのが「虐待」で、全体の半数近くを占める。親の精神疾患」等を理由に入所する子どもも約15%で、件数・割合ともに増加しています。そして割合としては5%ほどですが、軽視できないのが「貧困」である。

Aさんが、シングルマザー、家庭が健康診断の受診率が低い理由として、自分の病気が見つかったら頼る先がないからと話していた、後から調べてもそういう調査があった。

親の代わりはいないけど、親が本当に困った時にスムーズに預けられる居場所や夜間に受け付けだけでも、してくれる相談先があったらと思う。


何年か前に関わった精神科訪問看護で、困難事例として精神疾患の保護者且つ貧困且つ養育困難な家庭を何回か訪問した事を思い出す。


もう、すぐ子供の日、どの家に生まれても家庭も親も選べないけど、居場所が一つでも多く子達が持てる様に、また親が必要な支援と繋がれる様になってほしい。

次回は私と話したい方募集中です。
平日10時から16時まで対応します。自分を宣伝したい、会社を宣伝したい。こんな話がしたいに答えます。DMからメッセージ頂けましたら、スケジュール調整します。

https://stand.fm/episodes/6630300a256d5dbbeb1823bc


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