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脱「おじさんのイメージする女子」を目指したい

『ハンサムな彼女』懐かしい!! 
私も『りぼん』派だった、『なかよし』じゃなくて。
あの当時の『りぼん』は、今でも語り継がれる名作ぞろいだったもんね。『ハンサムな彼女』もそのひとつで。

今もストーリーの詳細まで、覚えてるよ。
中学生にして女優の未央を、のちに彼氏になる一哉が、映画の制作発表会から突然連れ出しちゃって、映画を観に行くんだよね。
それが、マレーネ・ディートリッヒの出演する往年の名作で、マレーネが女性なのに「ハンサム」と形容されていたことを、一哉が教えてくれるの。(一哉を通して、小学生の私にもそういうことを作者が教えてくれた)

そこではわかりやすくフェミニンな色気のあるマリリン・モンローと対比して説明していたと思うけど、一哉は未央にもそういうハンサムな要素がある……と言うんだったよね。

最近だと、「凛とした雰囲気の女性」って形容したりもして、こういうタイプって女性からも男性からも好まれるようになってきたと思うけど、あの漫画が描かれた1990年ごろは、まだまだ女性は可愛らしいほうがかなり主流だったのかもね。

漫画の中でも、主人公の未央に対して、親友の彩はアイドル歌手でもっと幼く可愛らしい雰囲気で、その親友と一哉をめぐってライバル関係になるよね。

当時、世間では、アイドル歌手っぽい子のほうが実際は男子ウケしたのかもしれないけど、漫画の中では未央のほうがとても魅力的だったし、ハンサムな女性の魅力を教えてくれた漫画だった!

きっとあの頃のりぼん少女たちに、その精神が刷り込まれているんだろうね(笑)。


さてさて、由香がお題に出してくれた商品パッケージの問題、この前LINEでもひとしきり盛り上がっちゃったけど、本当に言いたいことはたくさんあるよ。

そのときに生理用ナプキンのパッケージのことで、かなり熱くなっちゃったね。
こういう女性向けの商品って、日本だとどうしても過剰に「女子!!」っていうデザインにされがちで、ピンク、お花、レース、キラキラ……そういうもののオンパレード。
そしてその過剰なデザインの上に、商品の効能を説明するイラストや、変なフォントのキャッチフレーズが、これでもかってくらいに重ねられてる。

シンガポールで売られている商品はどうなのか、ちょっと見てきたよ。シンガポールは小さい国だし、純粋な自国の生理用品メーカーがあるのかはわからなかった。
日本のメーカーのものもたくさんあって、花王のロリエ、ユニ・チャームのソフィもいっぱいある。
日本のパッケージを英語にしていて、多少シンプルにアレンジされている感じ。

陳列棚の中で「これ、いいな」と思ったのはKOTEXというブランドのものだった。

ちょっとオリエンタルな模様の入ったパッケージで、でもシンプルで可愛くない?
これなら、自宅のトイレに置いておくのも嫌じゃないなと思ったよ。

それで話が戻るけど、なぜ女性向け消費財は、過剰な「女子!!」要素満載のデザインになっちゃうのか……。
これって結局、GOを出す人がおじさんだから、ということに他ならないと私は思ってる。

メーカーで働いたことはないから憶測でしかないんだけれど、当事者である女性たちの意見よりも、結局偉いおじさんの一言でいろんなことが決まっていくんだと思うのね。

日本の会社では、一番大事なのって社内調整で、社内のいろんな部署のいろんな偉いおじさんをどうやって説き伏せるか…みたいなことに労力が割かれてしまう傾向にあるよね。

20代の女性向け商品があって、その世代の若い女性社員は「私、シンプルですっきりしたものが好き!」と思っていても、それはおじさんたちの思う「女子」とは違うから、シンプルデザインの商品は承認されない。

しかも、前例主義に陥っているから、これまでとは違う新しいことは、社内承認を通らないことが多くて。

仕事柄、アパレルメーカーの展示会を毎シーズン見てきたけど、やはり大きなメーカーや歴史あるブランドでは、こういう傾向があるように感じたなぁ。

でも、これって本当に不思議なことで、使う当事者からかけ離れた人の意見で商品ができるっておかしいよね。

由香はパッケージ問題、どう考える?


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