β-419 AC 2021 その0
さて、本年もACジャパンの広告キャンペーンについて記述してまいります。
キャンペーンは7月1日から、従ってその詳細はまだ不明な点も多い。
しかし、ACジャパン公式サイトには「公開資料」という場所で本年度の広告展開を報じている一面がある。
これは、毎年6月初旬ごろ、公式サイトに掲載されるもので、トップページより団体概要のタブからクリックすると、掲載されている。
そうすると、「事業計画書」というものが年度ごとに掲載されており、ここからおおよその展開を予測することができる。
では、2021年度の展開をこの「事業計画書」から予想していくとする。
はじめに
ACジャパンは七夕の日に創立50周年を迎える予定となっている。
だからなのか、広告キャンペーンが一新するのが一般的な年度初めではなく、1年の折り返し地点に当たる7月1日となっているのかもしれない。
1971年から半世紀にわたって、公共広告を展開してきた公益社団法人として、節目となる2021年度は改めて公共広告の使命や意義、そうしたところがクローズアップされ、またそれに併せて従来の広告展開とはべつに、各所で講演や展示を展開すると予測しているが、依然として猛威を振るい、翻弄を余儀なくされるウイルスの影響もあって、従来のやり方というわけではなく、距離を取って、間隔を空けて、対策を施したうえで、計画していくに違いない。
ただ、広告キャンペーンに関しては全国で2枠、地域で7枠、支援で7枠、NHKとの共同キャンペーンや広告学生賞とこれと言って全体数としては変化はあんまりなく、半世紀をちょうど迎えましたという雰囲気はそこまで感じ取れない気がした。
もちろんこれとはべつに臨時キャンペーンや環境映像、50周年記念の啓発広告は展開されるのかもしれないが、これに関しては、少なくとも現状記載しきれていない。
2020年の臨時キャンペーンにおける「気づきを、動きへ。」が正式にスローガンとして前面的に出るようになる(支援は代わりに「この活動を支援しています」が変わらずに)今年は、どんな作品が出ていくか、映像と音声を聞いたうえでの完全版は今後に出すとして、事業計画書の図面と文章を基に、感想を述べていければと考えている。
全国キャンペーン
今年も自由枠で1つ、そして"サステナブルな未来を~さあっ動き出そう"という新しいテーマで1つという構成になっている。
着目すべきは自由枠のテーマも、プラスティックごみに関連するものであり、もう一方の"サステナブル"な枠も前年度から引き続き、食品ロスにまつわる内容になっているなど、持続可能な開発であったり、環境問題だったりというのが、押し出されている。
いまのACはとってもライトなので、「捨てる世紀」みたいな不気味さはなく、浦島太郎やスーパーのチラシなどの切り口から訴えかけるものとなっている。
でも、プラ島太郎は既出っぽいなと思ったら、神戸市のほうが先に公開していたし、なんなら公式YouTubeにも登場していた。
ということで、神戸市は抗議してもいいのかもしれません、でもこちらはYouTubeで世界に発信していながら、その接触回数は1000回をどうにか超すほどのものなので、ACのプラ島太郎が全国展開で否応なく放映された暁には、霞んでしまうんだろうな・・・という見立てではいるけれども。
神戸市のほうは一般財団法人オンドという法人が制作している。
一方で、ACジャパンは新東通信という広告代理店が手掛けていることから、その因果関係は薄いと見ており、新東通信は東海地域を中心とした会社なので、神戸市とは無関係な様相が構想段階の図を見ても明らかになっている。
もしかしたら、一枚噛んでるのかもしれないけど。
ACのほうもアニメーションなんだろうけど、果たしてどうなるのだろうか。
今年度も、手話と字幕を交えたものとなっているそうなので、どんな感じになっているのかは7月始まればわかります、はい。
もう一方の「食品ロスチラシ」は2020年度の全国キャンペーンで児童虐待について扱った「見えないフリ」を手掛けたJR西日本コミュニケーションズが制作したものとなっている、JR西が2年連続全国展開するのは、あんまり覚えがないうえに、「見えないフリ」よりもテイストが変わっていくんだろうな、スーパーのセールみたいなノリのCMで無駄になっている食品別の量を紹介していくようなんだけど、その数字はすべて数百トン以上となっており、"こんなに捨ててるんや・・・"というメッセージが「おむすびころりん、1億個」よりはより伝わっていくんだろうな、直接的に働きかけているというところも、新聞広告になぜか白黒の折込チラシが・・・みたいな雰囲気になっていく構図も遭遇してみたい興味を惹くものとなるに違いない、そんなこと思っているのは、どう考えても私だけなのかもしれないけれど。
だども、おむすびころりんの次は浦島太郎と、日本昔ばなしみたいなものが題材となっているんだけど、ブームなんだろうか。
昔も、もったいないお化けとかあったから、あんまり驚かないのだけれど、ちょっとトレンドなんかなと思ってしまう。
地域キャンペーン
今回は一新、2年にわたって展開するということなので、2年を通してとくに大切だと思っているものをそれぞれの地方の支社を中心に検討を重ねて、広告を展開しているようだけど、個人的にデリケートな部分がたいへん多い、とくに北海道のキャンペーンは、よく理解していかないといけないなと認識しながらも、認識したところで、どうするよ?という繊細さが求められるような気がしてならない。
東北は、明るく6県の祭りを軸としたお祭り体操、そういや東北六魂祭、どうなってるのかな、収束しきって、開催の方向に傾いたら訪れたいけれど。
ドキドキさせる電通中部支社は、お膝元の名古屋地区、やっぱりお金関係と詐欺的なものに気を付けて、というイメージがあるのか、大阪地区。
中四国・九州は防災、沖縄は微妙に全国キャンペーンのプラ島太郎とおなじ、プラスティックごみに沖縄の宝を組み合わせたものというふうになっている。
地域限定なので、なかなか一つの地方にとどまっていると、回収しにくい内容でも、公式サイトにアップしていただける限り、回収しやすくなったことは有難く思うってのは、地域キャンペーンを視聴するときは特に感じる。
そういや、旧年中のキャンペーンのドメインをそのまま次年度に移し替える感じになっているから、2020年に書いた4項目についても、修正を加えなくちゃならないな、思い出してしまった。
ちなみに2020年度のキャンペーンは以下から。
という感じでその1を全国、その2を地域、その3を支援、その4でNHK共同キャンペーンと広告学生賞を軸に2021年度も展開していく予定ではいるかな。
でも、吟味する時間や執筆する時間、チェックの時間を加味すると、7月下旬くらいになるかもしれないね、あと1ヶ月後あたりにでも。
支援キャンペーン
セーブ・ザ・チルドレンとウォーターエイドが一区切り、代わりにお久々のWFPと新規で民生委員児童委員連合会という入れ替えで7団体を支援する方向性は変わらず。
民生委員というのは、地域密着(いわゆる登下校時の見守りや交通誘導業務)みたいな役割なのかなと思っているけれど、この詳細を理解するときは、それよりももっと深い段階で真意を捉えていかないといけないかな。
ジャパンハートの吉岡医師は2021年度も引き続き登場する見込み、後わかっている範囲だと、骨髄バンクでブラック・ジャック、腎臓財団で林家たい平さんの起用が決まっているほか、他のキャンペーンも含めると、ナレーションで著名人が起用される可能性が高いので、どんな方が声を吹き込んだり、出演したりするのかというのも着目しながら。
ちなみに出演しているかなというのは、構想段階での絵コンテを参照にしました。
NHK共同キャンペーン・広告学生賞
もう大体まとまったんだけれど、計画書の段階では完成していないとのことだった、時世に基づいたタイムリーな話題になる可能性が高いので、NHKがいま、力を入れているジャンルなどにも着目していきたい。
広告学生賞のなかに次年度以降の題材として採用されるものもあるので、それも併せて読んでいければ、見ていければと考えている。
ちなみに、2021年度は、こちらから。
いまのところは、新聞広告部門の準グランプリ作品 #完食 というインスタグラムで新たに映えてもよさそうな感じの雰囲気が漂っているのが目につく。
ざっと、目を通して気になった点は、このあたりくらいかな。
また、それぞれまとめて、記事にしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします、至らない点もありますが、どうぞお手柔らかに。
自らも細心の注意を払いながら、まとめてまいります。
それでは。
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