幸せを頬張る

【写真で掌編小説】

「幸せを頬張る」

もったいないことをした。

今日の昼食はオムライスを食べてしまった。

ダイエットをしているのに、帰り道でこんなに美味しそうなパンケーキを見つけてしまうとは。

隣を歩く友人がパンケーキの看板に反応した。

「ちょっと寄ってみる?」

その言葉に頷く。

お店の中は甘い香りに溢れていた。

鼻先をくすぐる香りに絆される。

友人はパンケーキを頼み、私はアイスティーを頼んだ。

運ばれてきたパンケーキはやはり私の五感を刺激する。

「どうしたの? 食べないの?」

「ダ、ダイエット中だから」

「そうなの? 別に今のままでも良いと思うけどなぁ」

友人は唐突に言う。

君の為にパンケーキを食べないというのに。

私はこの空間にある、幸せを食べる。

慣れないダイエットもしてみるものだ。

終わり


写真から掌編小説でした!

六作目です!パンケーキ美味しそう(*´ー`*)夜中に書くものじゃないですね!

素敵な写真をありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしています♪


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