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シンガポールでSTAY@HOME 1月17日(月)通算651日目 フェーズ2強化版(2回目)の180日目

2020年4月のロックダウン以降、徐々に規制を緩めてきていたシンガポールですが、変異株デルタが入ってきた辺りから、感染者数に合わせて強化と緩和を使い分けているようです。現在はフェーズ2強化版に戻り、一時期は外食ができない状態でしたが、8月10日よりワクチン接種が完了した人に向けて、再開されました。

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1月17日(月)通算651日目 フェーズ2強化版(2回目)の180日目

 昨晩行った、タイの焼き肉と鍋が合体したムーカタの店では、つけだれと薬味がブッフェスタイルになっていた。4種類のソース、とうがらしと刻みニンニクがあり、更にその横には白い謎の物体がある。丁度、ココナッツの果肉部分のような色とサイズだ。どう食べるのか全く分からなかったものの、薬味の横にあることから、私は箸休めのココナッツだろうと判断。母は鵜呑みにして、箸を伸ばした。しかし、これが間違っていた。

 白い物体の正体は、豚の脂身だった。どうやらムーカタを始める前に、豚の脂身を鉄板に載せる必要があるらしい。恐らく、すき焼きの前に牛脂を入れるのに似た理由だろう。ただ、ココナッツだと思って口にした母は当然驚き、慌てて口を洗うために化粧室へと駆け込んでいった。

 豚の脂身は加熱されていたのか、母が店員に尋ねたところ「あー、調理してないっすね」との回答。食べてしまった旨を伝えると「食べるための物じゃないっすよ」という返事で、どこまでも冷静で全く動揺していなかった。母や私にとって豚肉は生で食べると絶対に危険なもの、という解釈だが、少なくとも質問に答えてくれた店員は、そこまで深刻に考えてはいないようだ。

 今のところ、母の状態に変化はない。新型コロナウイルスの流行下で病院に行くのは極力避けたいこともあり、このまま何事も起きないことを願うばかりだ。ただ、薬味の横にラードを置かないで欲しかった気持ちはある。シンガポールでの生活も長くなったが、やっぱり自分の尺度で測れない物事は存在すると痛感した。

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何か分からないまま、ブッフェで取ってきた豚の脂身。写真では分かりにくいが、真っ白で綺麗な色だ。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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