マガジンのカバー画像

おすすめ小説まとめ

14
おすすめの小説に関する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」感想(ネタバレ注意)

~はじめに~本日ご紹介するのは、辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる」である。本作は辻村氏…

100
Ashito
2か月前

辻村深月著「名前探しの放課後」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「名前探しの放課後」である。本作は第29回吉川…

Ashito
4か月前
1

原田マハ著「総理の夫」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは原田マハ著「総理の夫」である。本作は2021年には映画化も…

Ashito
4か月前
1

伊坂幸太郎著「夜の国のクーパー」感想(ネタバレ含む)

~ はじめに~ 本日ご紹介するのは伊坂幸太郎著「夜の国のクーパー」である。本作は伊坂氏…

Ashito
4か月前
4

道尾秀介著「いけない」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~本日ご紹介するのは道尾秀介著「いけない」である。本作はこれまでに無い方式で…

100
Ashito
5か月前
2

有栖川有栖著「女王国の城」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは、有栖川有栖著「女王国の城」である。有栖川氏の代表作と…

Ashito
5か月前

伊坂幸太郎著「シーソーモンスター」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは伊坂幸太郎著「シーソーモンスター」である。本作は「螺旋プロジェクト」という8作家による「共通のルール」によって繋がった作品を一斉に作るという新たな試みの中の一作である。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~・シーソーモンスター  昭和後期、バブル末期の話。ある家に嫁いだ妻は、姑とうまくやっていく自信があったものの同居すると何かと争いが絶えず夫は悩んでいた。妻は姑にいら立ち、ついには自分に危害を加えようとし

辻村深月著「かがみの孤城」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~本日ご紹介するのは辻村深月著「かがみの孤城」である。本作は2018年に本屋大賞…

Ashito
5か月前
4

辻村深月著「凍りのくじら」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~本日ご紹介するのは辻村深月著「凍りのくじら」である。本作は本屋でたまたま見…

Ashito
5か月前
5

ジェイムズ・P・ホーガン著「星を継ぐもの」感想(ネタバレ含む)

~あらすじ~ ある日、月面で人間の死体のようなものが見つかった。しかし、様々な分野のエ…

Ashito
5か月前
1

米澤穂信著「折れた竜骨」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは、米澤穂信著「折れた竜骨」である。米澤氏の代表作の一つ…

Ashito
5か月前
4

西澤保彦著「神のロジック 人間(ひと)のマジック」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは、西澤保彦著「神のロジック 人間(ひと)のマジック」であ…

Ashito
5か月前
1

島田荘司著「ロシア幽霊軍艦事件」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介する作品は、本格ミステリ界の巨匠・島田荘司著「ロシア幽霊軍艦事…

Ashito
5か月前
1

綾辻行人著「黒猫館の殺人」

~はじめに~推理小説は大好きだが、ハズレが多いのも事実。その中で今回ご紹介するのは、綾辻行人著「黒猫館の殺人」である。超有名な館シリーズの第6作目。1作目の「十角館の殺人」が紹介されることが多いが、個人的には黒猫館が最も好みであったため、こちらを紹介させていただく。 *以下、盛大にネタバレを含むため、未読の方はご注意下さい。 トリックについて いきなり最大のネタバレをすると、この小説の肝は叙述トリックだ。館シリーズはいずれも、「館」の構造上の仕掛けと、叙述トリックから