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広島にあるお好み焼き屋の店主の言葉

広島の町には、コンビニエンスストアよりも多くのお好み焼き屋さんがある。我が家の徒歩5分圏内には、15件以上のお好み焼き屋があり、先週、家の近所にある、行きつけのお好み焼き屋さんが、ぐるなびのお好み焼き百名店に選ばれた。

お好み焼きが食べたいなあと思いつつ、ランキングが発表されたので、お客さんが多かったら嫌だなあと思いながら、夜の開店直後に訪ねた。

入店直後、「ランキング受賞、おめでとうございます!」と声を掛けた。

すると、店主のおじさんは、「ランキングを見て来る人は、一過性に過ぎない。大切なのは、いつも来てくれる常連さんだよ。」と、私の方を見て、ニヤリと笑ってくれた。

実際、広島市の繁華街から徒歩10分くらいの距離がある、この店のお客さんは、半分以上が近所に住む常連さんであり、持ち帰りの注文も多い。私も月1回以上は通っている。

「夫婦二人でやっている店じゃけん、あんまり沢山来られて、忙しすぎても困るんよ」と苦笑い。
いつもながらにお好み焼きは、キャベツの甘さとパリッとした麺の歯ごたえが合間って、安定の美味しさだった。

ランキングとかいう相手の見えない評価よりも、
目の前にいるお客さんのために、ただひたすら、毎日美味しいお好み焼きを焼き続ける。ただそれだけ。

こんな生き方、ほんとかっこいいな。

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